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プレ・ペーパーバックの児童書を読む「多聴多読マガジン」 [児童書を読む]

プレ・ペーパーバックの児童書を読む「多聴・多読マガジン」

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皆さま、暑い中、当ブログをご訪問下さり、ありがとうございます。

当方の熱中症症状も、峠を越したようでありますが、
まだ、アタマが半分休止しておりますので、
本日の内容も、半アタマ状態となっております。

不思議ですね。
健全なときと、ほとんど変わらないのです。

☆☆
さて、前回まで、2回にわたりまして、
「プレ・ペーパーバックの児童書を読む」(その1)(その2)
をお送りいたしました。

暑さで、少々、気が狂ったものと推定されています。

冒頭に表紙写真を掲げましたのは、
「多聴・多読マガジン」創刊号   2006年秋
「多聴・多読マガジン」創刊2号 翌2007年冬
です。
古いものですが、当方が、無理やり辞書引き多読を継続していた頃、発売されたものです。
まったく記憶にないのですが、当時、読んだものと推定されます。
記憶力、本当に乏しいですね。トホホ。

☆☆
さて、
プレ・ペーパーバックの読み物としては、児童書を除きますと、

(1)やさしい英語で書かれた新聞
基本的にやさしい英字新聞だが、補助的に日本語が用いられているもの
(2)やさしい英語で書かれた雑誌
全文英語の雑誌と、相当数の英文が載った日本語の雑誌
(3)やさしい英語で書かれたウェブサイト
(4)やさしい英語で書かれた百科辞典類
となろうかと思います。

(1)としては、以前は、
1.週間スチューデント・タイムス
2.朝日ウィークリー
(3.毎日ウィークリー)
があったわけですが、3.の廃刊により、現在は2つです。
新聞は、読めなくてもフツウの英字新聞を購読した方が良い、という考えの方も多数おられますが、読める新聞を読む方が話が早い、という見方もあります。

当方は、テキトウに、交互に、トキドキ買っております。
あまり高いものではないので、定期購読がオススメです。
英字新聞としては、あまり面白くないですが、デイリー読売をときどき読んでいす。

(2)としては、以前は、
(1.ENGLISH ZONE)
2.多聴・多読マガジン
の2本立てだったのですが、1.の廃刊により、現在は1つです。

この1.の廃刊は、実に手痛いところです。
プレ・ペーパーバックにもってこいの、質・量の雑誌だったのですが・・・。
現在もウェブサイトはありますが、雑誌的ではありません。

雑誌としては、3.Time for KIds 雑誌もあるのですが、日本ではフツウに買うのは難しいようですので、、こちらはウェブサイトでの読書が便利かと思われます。
このブログの右の側の欄に、リンクがあります。

☆☆
そこで、今回採り上げる、「多聴・多読マガジン」ですが、
多聴・多読マガジン コスモピア株式会社

当たり前なのかもしれませんが、多聴・多読をしていない方、フツウの一般の高校生、社会人の方などは、英語・英語している方でも、購入されていないようです。
ひそかに買われているのかもしれませんが・・・。

英語のプロ25人が選んだ「英語教材辛口ランキング」なる本にも、一言も触れられておりません。
英語のプロ25人の方は全員承知だと思います。
で、フツウに英語・英語されている皆さんも、けっこうご存知だとは思うのですが、多読関係の方の間でしか、話題に上らないように思えます。

一般の方が、立ち読みでパラパラとめくってみると、たぶん、ですね、
(1)載っている英文がやさしすぎる、いくら何でもこれは?
(2)多読が全面に出ているので、多読していないと買いづらい
(3)買ったとして、どのように利用してよいか、よくわからない
というような感じなのではないか、と思うわけです。

フツウの英語学習教材とは、かなり趣を異にしますので、どうも・・・、となる感じがいたします。

☆☆
なぜ、当方が、これを推薦するかと申しますと、

「やさしい英文」が「フンダンに載っている」からです。

これでは、ペーパーバックなんて、話が遠すぎるではないのか?
絵本に毛の生えたような英文を、いまさら読んでどうするのか?

という疑問が生ずるのは、仕方のないことでしょう。

当方も、フツウに紙面を見ると、そういう印象を受けます。
この本だけを読んでいても、ペーパーバックは読めるようにならない、と感じると思います。
ちょっと自分には縁のない本じゃないか、という印象ですね。

しかし、ですね。
かかしは、ですね、スケアクロウ
(何度も使ってはイケマセンね)。

この本に載っているやさしい英文を、実際に読んでみると、そのような印象は、大きな誤解であると、気付くはずなのです。
「楽しく読もう」の第一歩、第二歩が、ここにあるのです。

この雑誌に載っている読み物も、この雑誌で推薦している読み物も、ご自身にとって、必ずしも、面白いかどうか、わかりません。
でも、ですね、もっとグンとやさしい感じではあるのですが、プレ・ペーパーバックの児童書、児童書的読み物を、バラエティに富んだ形で、毎号、けっこう多く提供してくれるのです。
当然のことですが、これらがスラスラ読めないことには、ペーパーバックは読めない、のです。

もっと活用されていい、多くの人に読まれていい、雑誌だと思っています。

多読部分を、いくぶんか無視して(というか、ほとんど気にせずに)、
「プレ・ペーパーバックの非常にやさしい読み物」
として、読まれることをオススメしたいのです。

☆☆
実は、当方、いろいろとエラソウナことを申し上げておりますが、改めまして申し上げますが、もともと、そう英語が出来る方ではなく、英語関係の仕事に従事していたわけでもありません。

すでに何回か当ブログにお越しいただいている方はご存知と思いますが、当方、英語とあまりかかわらない、社会人生活、日常生活を送っていたものです。

英語とかかわっていたのは、次の4点ぐらいです。

1.
28才~38才ぐらいまでの10年間、今から約25年前~15年前ぐらいですが、外国への特許出願に関係して、机の上の仕事で、多少英語を必要としておりました時期がありました。
英文レターのやりとりと、技術英語の解読です。
ただし、これには、強力な助っ人がおりまして、アメリカの工科大学出の先輩が全部フォローしてくれておりましたので、ほとんど自力部分がありません。
レターも、全部添削、再作成していただきました。
2.
当時、マッキントッシュのノートパソコンを使っておりましたので、ミエで、英文のマック雑誌を購入し、ところどころ、読んでおりました。
ただ、パソコン雑誌なので、読めない部分は読まなくても、それほど気になりません。まあ、かかわっていたと言えるほどのものではありません。

3.
当時以降~5年前くらいまで、マックのゲーム「シムシティ」の英語版を繰り返し遊んでおりました。
英語版のゲームなので、英語が出てきますが、完全に読めなくても、ゲームの進行にはあまり影響がありません。
それに、ゲーム内ですから、難しい英文は全く出てきません。

4.
中学、高校、大学1年(法学部の一般教養)で、英語の教育を受けています。
これは、フツウの英語教育です。
都立高校入学時の都内一斉入学テストの成績は、英数国300点満点の238点ですが、英語55点、数学90点、国語93点です。英語は一番の苦手で、国語が得意科目でした。
高校時代に英語力が急速に伸びたわけでもありません。まあ、メリーポピンズは読みましたが。

以上を、ですね、ありていに言い換えますと、あまり英語は出来る方ではなく、社会人になってからも、「上記の1.仕事で少々」、を除きまして、ふだん、日常的には、英語とほとんど無縁の社会生活を送っていたわけですね。

英語がデキナイので、大学院への進学をやめ、
英語がデキナイので、専任の大学講師になるのが難しかった、
という次第です。

☆☆
しかも、ソノ後、日常的な仕事を一切やめまして、「囲碁のインストラクター」(公式的なものではなく、あくまでも私的なもの)などを行い、隠遁生活を送っておりましたので(まあ、今でも隠遁しているわけですが)、机を使用する仕事からは、もう15年ぐらい遠ざかっている現状なわけです。

ですから、当方の現在の英語力(そういうものがキチンとアレバの話ですが)は、ほとんどが、今からさほど遠くない前に始めた、「やさしい洋書の辞書引き多読」に拠るものと考えられます。
先の、多聴・多読マガジンが発売された頃のですね。

やさしい洋書の、無理やり辞書引き乱読によりまして、ナントカ、「あまりコ難しくないペーパーバック」が読める程度の英語力が身についた、というのが真実のところではなかろうか、と思う次第です。

大体、半年~1年程のやさしい洋書の読書で身についたものです。

その後、あまり向上している気配はなく、現在は、実感としては、横ばい状態です。
ただ、読む絶対量に比例して、読む力は向上する性質のものですから、量が増えてゆくにつれて、今後も徐々に向上すると思われます。
ただ、アタマが後退するのが難点ですね。
記憶力は極端に落ちています。

☆☆
そこで、過去2回、プレ・ペーパーバックの児童書を紹介しながら、改めまして、思いましたことなのですが、一般のペーパーバックレベルの英文・洋書(まあ、コ難しいヤツは横に置いといて、ですね)を読むのに、もっとも必要な英語力の要素は何か?

ということです。

言い換えますと、これが欠けていると、フツウの洋書が読めない、要素は何か?

結論を申し上げますと、
それは、1にも、2にも、
「アタマから英文を順に読んだときの、読みながら、英語の文を文として理解する力」です。

学校英語の言い方でいうと、構文力、なのでしょうが、構文として、文法的に解析して読むのではありません。
まあ、人によって、読み方もさまざまなのでしょうけれども。

アタマから英文を順に読んでゆきながら、文を理解し、文としてつなげてゆく、そういう類の読解力が、もっとも重要な要素であると、当方は考えています。
言い換えれば、一種の国語力といってもよいかもしれません。

英語の文といっても、意味のない文はないわけですから、意味のあるように書いてあるわけです。
その意味を、受け取ればいいわけです。


ここに、当方が、「多聴・多読マガジン」のやさしい英文読み物を、推奨する理由があるわけです。


この本に掲載されている物語は、単語はやさしいですし、言い回しもそれほど難しいものは出てこないでしょう。

ですから、アタマから英文を順に読んでゆきながら、文を理解し、文としてつなげてゆく、そういう類の読解力を養うのに、もってこいの素材なわけです。

当方が、「優しい洋書を楽しく読もう」で、唱えていることです。
しかも、素材として、バラエティに富んだものが提供されているので、グレードリーダー偏重の読書となることがありません。

☆☆
当方が、ですね、ペーパーバックを読んでいますと、
英検1級などの方と比べて、ですね、あまりに単語を知らないので、

それは読んでいるのではなく、「眺めている」だけなのではないか?
きちんと意味が把握できているのか?

とは、フツウの方が、フツウに思うことだろうと思います。
実は、当方も、以前にも申し上げましたが、不思議に思ってはいるのです。
実際、眺めている部分もあるかもしれない、と思っています。

一応、個々の文の意味は把握しているつもりですし、スジも全部わかりますので、
眺めているレベル、よりは少し上だと思うのですが、
読み飛ばしている部分もないわけではありません。

しかし、どんどん眺めていますと、その本ではあやふやだったものが、
違う本を読んだとき、なぜだかちゃんと、読めるようになるのです。
だんだん、読めるようになるわけです。
これだけは、間違いありません。

☆☆
単語力は必要ですが、単語力は決め手ではありません。

単語は知っているに越したことはありませんが、ふつうの英単語は、文脈によって意味が異なることもしばしばであり、A単語→B意味、のように暗記していたのでは対処できない場合も少なくありません。

また、意味不明の単語が少々あっても、使われ方により、その意味が類推できる場合が多いですから、「知らない単語ばかり状態」でなければ、文は理解できるものです。

ただし、コ難しい洋書を読むという際には、相当の単語力が必要となります。
そこがコ難しいからです。

熟語や慣用表現の理解力でもありません。

初歩の熟語などが全く不明なのでは困りますが、それほど難しい言い回しは、フツウのペーパーバックにはさほど出てきません。

ただし、英語表現の日常的な言い回しは、どうしても押さえておく必要があります。これは、やさしい洋書(絵本や児童書クラスのもの)を数多く読むのが、慣れる一番の早道です。

☆ ☆
では、文を理解し、文としてつなげてゆく、そういう類の読解力に関し、文法事項は、どこまで必要なのか?

いろいろありますね、文法事項。

専門の英語の先生のお話や、文法書で、本当にいろいろな文法事項が解説されています。
あまり詳しく挙げられないのですが、パッと思いついたところでいきますと、
関係代名詞、
関係副詞
仮定法過去、
過去完了
動詞の現在進行形、
比較級の表現法、
エトセトラ、エトセトラ。

高校英語までの文法事項。
ちゃんと覚えるとすると、アタマがいたくなりますね。

もちろん、フツウの方は、キチンと学習し、記憶されるものと思います。
当方も、高校時代までに、ある程度、学習し記憶した部分はあります。

ですけれど、「自分で英語の文を書く」場合には、この文法事項のお約束をキチンと把握することが要諦なのですが、

「読む」場合に限っていえば、
わからなくて本当に困るのは、当方の場合、
「比較級の表現」
ぐらいだと、当方は、考えています。

これは、わからないと、ちょっと難しいのですね。
~Than~の使い方はスグ慣れるんですけれども、ですね。

あとの文法事項は、だいたいの感じで英文に慣れてくれば、「読める」んですね。
そんな文法事項があることを、ほとんど知らなくても、英文が読める、ということです。

☆☆
むちゃくちゃと思われるかもしれませんが、実際の感触です。
正確に読めていないのではないか?という疑問が生じるわけですが、
難しい文法事項を把握していなくとも、感触的に、さほど不正確に読んでいる感じはしないのです。

If とか as if とかが判らない、thatはどうつながるの?というのでは、どうにも困りますが、中学で習うような、基礎的な文法事項が把握できていれば、フツウのペーパーバックを読むのに十分な文法事項は身についている、と、当方は思っています。

いわゆる多読の方が、ず~と本を読み続けた結果、別に文法書などを読まなくとも、ペーパーバックがフツウに読めるようになるというのは事実ですので、いつのまにか、そういう事項は把握できてしまうのです。

読んでいるうちに自然と身についてしまうのですね。

文学・文学した文や、ちょっとひねったコ難しい文を読むときは、実際、もう少し知識がないとちょっと困る場合もあるのですけれども、当方の経験だけで申しますと、フツウのペーパーバックの7割がたは、そういった表現は頻繁に出てこないヤツである、と思います。
まあ、当方、あまりコ難しい本は読まないですけれども。

☆ ☆
それで、ですね。
長々と、くだらないノウガキを書いてきたわけですけれども、何がいいたいかと申しますと、プレ・ペーパーバックの児童書を、本の冊数にして、だいたい50冊~100冊も読めば、コ難しくない、フツウのペーパーバックは、ダレでも読めるようになる、と言いたいわけです。

バラエティに富んだ、やさしい本を、数多く読むことが肝要です。
シリーズ本をエンエンと読むのも効果的です。
わからない部分は飛ばしてかまいません。
当方の勝手な見解ですが、辞書を引いても差し支えないと思います。

そのための必要な要素が「多聴・多読マガジン」の掲載英文物語には、たくさん詰まっている、というのが、結論として、当方が、これを推薦する理由なわけです。

多読をしない方にこそ読んでいただきたい、マガジンと考えています。

では また。

西新井sunny-side up の近況

唯一の当主(当方)が、熱中症症候群のため、ほぼ半アタマ状態です。

よって、ブログ内容も、何を書いているのだか、判然としておりません。

雑誌を一つ、オススメするのに、こんなに回りくどい話が必要なのか?

雑誌、オススメ、推薦、ポン!で済むのではないか?


GETした本
1.PLUM PUDDING MURDER (JOANNE FLUKE)
2.CREAM PUFF MURDER (JOANNE FLUKE)
 まだ、1巻も読み終わらないのに、シリーズの続巻を2冊、買ってきました。どうも、文体も知的なのですが、主人公の会話文が実にいい感じなのですね。
それにしても、読書時間の確保が難点です。このシリーズは、家で読まない設定にしましたので、全く時間がとれません。
何故家で読まないかというと、家で読むと、「この本の読書だけ」に専念してしまうからです。でも、やっぱり家でも読んだ方がいいかも。

3.The HIDDEN LIFE of DOGS (Elizabeth Marshall Thomas) 
 これは、放し飼いの犬を、まったく隠れたところから観察して、「人間と無縁の場合」犬はどんな普段どんな行動をとるのか、どういう生態なのか、を探求した、犬の観察記ですね。
全米ベストセラーらしいです。
普段犬は身近にいますから、人間と切り離されたときの生態は、興味深いですね。狼的になるのでしょうか? 

4.GRANNY TORRELLI MAKES SOUP (SHARON CREECH)
やはり記憶力が落ちてきまして、既に持っている本の、2冊目を買いました。
通して読んだ記憶はないので、未だ読んでいないものと思いますが、これも、評判の高い一冊です。英文は時々オッという単語が出てきますが、全体としてはやさしい文です。児童書ですね。

一つ押してあげると、熱中症から劇的回復するか?
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AYUMI

4年前のブログなのですが、今読みました[あせあせ(飛び散る汗)]
多読を細々と続けているのですが、仕事で英語にたずさわっていろわけでもないので趣味で続けています。
軽快でユーモアのある文章で、おもわず引き込まれました。
by AYUMI (2015-11-11 11:12) 

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