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その男、孤独につき「HEIDI」を読む、の巻 [その男は・・シリーズ]

その男、孤独につき、「HEIDI」を読む の巻

その男は、近所にあるサンマルクカフェの喫煙ルーム内で、雑誌を読んでいた。
彼が席に座ってから、既に45分が過ぎようとしている。

彼の右横では、ビジネスマン風のスーツ男が、モバイル・ノートを操作してる。
ゲームをしているのでなければ、それなりに優秀なタイプなのだろう。

来たばかりのスーツ男の灰皿には、まだ1本の吸殻もない。

同様に、男の灰皿にも、珍しく吸殻はない。

灰皿を交換したからである。

それかい!!

男の目の前のテーブル上には、飲み終わったブレンドコーヒー・ミディアムサイズと、食べかけのシナモンレーズンパンが放置されていた。

シナモンレーズンパンは、心を落ち着かせる、男の好みのパンである。
一番安い、ということも、男をほっとさせる。

☆☆
男は、手にしていた雑誌サライ「一粒に七人の神が宿る米の力」特集号を、使い古しのANA COLLECTION BAG にしまい込んだ。

温泉地として名高い宮城県鳴子での「鳴子の米プロジェクト」で作られる「ゆきむすび」を取寄せることを、このとき、男は決心していた。

鳴子温泉の共同浴場「大滝の湯」は、男の温泉番付の上段に位置している。ほぼ毎年訪れている場所といってよい。真に心地よい湯である。

もっとも、男が一番好きなのは、同じ宮城県の「白石」(しろいし)にある、鎌先温泉の木村屋旅館の「なんともいえない緑色をした湯の露天風呂」である。
緑色の湯は、むろん、源泉掛流しである。

木村屋旅館は、風情のある、それでいで豪勢な旅館だが、珍しくユースホステルを兼用している。ユースホステル会員ならば、ホステル値段で、緑色の湯を堪能できる。

普通に言って「貧乏」な男が連泊できるのも、福島競馬場で儲ける利益のせいばかりではない。ちなみに、福島は、白石からJRで1時間とかからないご近所である。
福島の飯坂温泉に泊まるよりも、男は鎌先温泉を選んでいる。飯坂温泉の湯も素晴らしいが、無色透明だからである。
福島競馬場は、残念ながら、原発事故で、再開のメドはたっていない。

数ある温泉の中で、ごくたまに、温泉に含まれる成分と地上の空気との触れ合いの都合で、緑色の湯が出来上がる。

同じ色つきでも、鉄分を多く含んで地上で褐色となる湯は、わりと多い。関西では有馬温泉の金泉、関東では伊香保温泉が、名高い褐色の湯である。


HEIDI は、まだ出てこない。

伊香保には、近くに、「水沢うどん」で有名な水沢観音がある。
この水沢うどんを、稲庭うどん、讃岐うどんと並べて「日本三大うどん」という人もいる。

男は、三大うどん論争にはくみしない。
うどんには、うまいうどんと、たいしてうまくないうどんと、「信じられない魔法のうどん」の三種類しかない。

いつのまにか、うどんの話になっているのは、男が、「大のうどん好き」だからである。
これは仕方のないことである。
うどんを語りだすと、男は熱くなる。

信じられない魔法のうどんは、香川:讃岐の、とてつもない不便な田舎に存在している。
今度、「さぬきうどんめぐり」の巡回バスが、やっとというかついに、地元で運行されることとなった。
運行ルートに「山越」と「谷川米穀店」が入っていることを、男はせつに願っている。

観光タクシーにとっては、ある意味、相当の大打撃だろう。
半日で一万円のうどん屋めぐりは、おいしい財源だったはずだ。
男も、3度ほど利用していた。一杯200円のうどんを食べるのに、1万円でタクシーを使う。
狂気の沙汰であるが、それだけの価値は十分にある。

しかし、男の知り合いには、ラーメンをまだ小さい子供に食べさすためだけに、1泊2日で、旭川まで飛行機で往復したという人物もいる。つい先月の話である。彼は、別段、お金持ちではない。
まあ、子供の好きな「飛行機」に乗せてあげたい、これまで子供と十分に接してこなかった埋め合わせ、という面もあるらしいが・・・。

時として、食べ物は、人の理性を狂わせる。
そういうことである。

食べた瞬間に、「これはうどんではない!魔法の食べ物である」、そう感じるのは、ごく一部のさぬきうどんだけである。
男は、そう確信している。

さぬきうんどんの「標準うまいうどんレベル」を知るには、県庁のワキの「坂出」(サカイデ)にまず行くべきである。

訂正:「さか枝」(サカエダ)です。
おおきな字で、おわび申し上げます。
坂出は、四国の瀬戸内海側の港湾都市の名前で、うどんやさんではありません。

県庁で聞けば、うろ覚えでも、キチンと教えてくれると思いますが・・・何しろ、超有名店かつ県庁職員の昼飯所、行きつけのお店ですから。
県庁ワキとありますが、大通り側から見ますと、県庁ウラの方が、実感的かもしれません。県庁ウラにゆくと、皆ゾロゾロ歩いて店の方へゆきますから、実際の場所はスグわかります。

ロンリープラネット社の日本案内にも登場しているらしい。この案内書は、男がどうしても入手したいと願っている、マル秘の英文日本案内である。

「さか枝」で、まず、うどんを食べる。これが、さぬきうどん登山の正しいルートである。うどんもそうだが、タマゴのてんぷらと、昆布のてんぷらも外せないサブアイテムである。
男は、かたく確信している。


話を温泉に戻そう。
HEIDI は、まだ出てこない。

「青色」の湯は、別府温泉に一つだけ有名なものがあるが、鮮やかな緑色の湯も珍しい。
男の記憶では、常時緑色の湯は、松本と高山の間の奥飛騨:「平湯温泉」と、まだ行ったことはないが山梨に一つ、それだけである。
奥飛騨の入り口、平湯も、男のお気に入りの湯であるが、平湯の全ての湯が緑色であるわけでない。透明な湯の旅館も多い。

ただ、何かの按配で、時として緑色になる湯は、全国にけっこうあるらしい。

「しろいし」は、蔵王のふもとに近い、うーめんで名高い、こじんまりした城下町である。うーめんはおいしいが、観光で見物するところは、ほとんどない。
だが、鎌先温泉の近くには、こけし村があり、鳴子と並ぶ、こけし作りの拠点がある。

今はないが、以前、男の家には、「こけし軍団」が、窓枠に並んでいた。
仮面ライダー勢ぞろいよりも、こけし軍団の方が、はるかに多彩だった。ひとつ一つ趣が異なる。ほっとする絵柄である。

駅から鎌先温泉:木村屋旅館、その先のこけし村までのバス代は、市民バスなので片道100円である。土日は、バスは休みである。


お米に話を戻そう。
HEIDI は、もうすぐ出てくる。間違いなく、出てくると思います。

もう、サッサとお米の話を終えないと、「HEIDI絵本の話」を出すスペースがなくなるに違いない。
これまでの話は、おそらく、余談である。
確実に、余談である。

ここ数年、男は、東北と北海道の米しか買っていない。
今、食べているのは、山形県産の「はえぬき」である。
もっともよく食べているのは、秋田県産「あきたこまち」である。
男は、一人暮らしだが、月に約8キロの米を食べている。

☆☆
HEIDI の出番です。
 
「ゆきむすび」に思いをはせつつ、男は、カバンの中から、 一冊の絵本を取り出した。

HEIDI {Johanna Spyri}のLADYBIRD CLASSICS版である。

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アルプスの少女ハイジ。
その昔、テレビアニメで、日本国中が熱狂した、名作童話である。男は、シリーズの再放送を熱望している。

次いで、男は、カバンの中から、もう一冊本を取り出した。

HEIDI {Johanna Spyri}である。
今度は、PENGUIN READERS版である。
男の手が、かすかにふるえている。
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さらに一冊、取り出した。
HEIDI {Johanna Spyri}。
SCHOLASTIC JUNIOR CLASSICS版である。
SCHOLASTIC のこの版を持っているのは、日本ではそうとう珍しい部類だろうと、男は思った。

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さらに、もう一冊を、男は取り出した。
HEIDI {Johanna Spyri}。
講談社英語文庫版である。
読みやすいと評判のようだ。
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さらにさらに、男は、もう一冊取り出した。

「窓際OL人事考課でがけっぷち」(斉藤由香 新潮文庫)である。
ベストセラーの窓際OLシリーズの一冊である。
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恥ずかしいので、画像が少し小さい。
実に、こよなく楽しい、ゆかいなOLつぶやきエッセイである。
特に、この第4弾では、その行動はますますダイナミックに、パワフルに、そして、より「いきあたりばったり」になっている。

男は、足立区の図書館からこの本を借りていたのをすっかり忘れており、今日、返却不備で、「貸出し禁止処分」を言い渡されたところである。

だめジャン!

男は、少なくとも毎年200冊以上、足立区の図書館から本を借りている。
囲碁雑誌、囲碁本、エッセイ、小説などの文庫本、旅行日記などである。

返し忘れて、督促がくることも、全くないわけでははない。
いいわけをすると、一度他の本の中に混じってしまうと、探し出すのが困難を極めるのである。
日本語の本の方が少ないといっても、全ての本棚を見て歩かねばならない。ベッドの下も探さないといけないのである。

A.
莫迦か、こいつは!

B.
何nani、何でそんなに「ハイジ」を集めているの?
ロリコンだったの?
窓際OLシリーズは、ホント、面白いね。

C.
ハイジばっかり、4冊も揃えて、どうするつもりだね?しかも、持ち歩いているだけならまだしも、喫茶店で読んでいるとは!
 
D.
なんか、ブログで、今度「ハイジ」を書くつもりらしいよ。
名作童話ナントカカントカってやつ。
そういえば、さっき、「教~えて、おじい~さん」とか、つぶやいてたな。
狂ったのかと思ってたけど、アニメのテーマソングに、そんなセリフがあったかもな。

E.
「ハイジ」で、人気取り、女の子のウケ狙いって寸法だな。世の中、そんなに甘くないと思うけどね。

それにしても、どうしてサッサと次を書かないのかね?予告したジグソー・ジョーンズはどこにいっちまったんだい。

そういえば、昔、5千ピースのジグソー・パズル、半年も部屋においてあったっけ。いつまでも、完成できないので、後輩に頼んでたなあ。
やっぱり、莫迦だね、こいつ。

☆☆
で、ですね。

ハイジ、4冊持っております。
「やさしい洋書を楽しく読もう」で、採り上げるべく、サンマルクカフェで読んでおりました。まあ、45分で4冊全部読んだわけではないのですが。

孤独にひたりつつ、昔を懐かしんでいたんですね。
昔、ちょっとだけ読んだ本もありましたし、アニメも思い出しました。

ただ、ですね。

ブログで採り上げるには、問題というか、大きな障害があるんですね、「HEIDI {Johanna Spyri}ハイジ」には。

遠くアルプスにいるからではありません。
小さい娘さん、だからでもありません。

当方、まだ、「HEIDI {Johanna Spyri}の原作を読んでいないのです。

正直な気持として、原作を読んでもいないのに、リ・トールドのグレーデッド・リーダーだけを採り上げるわけには、ゆかないと思うのですね。

いくら、「グレードリーダーで名作を読む」シリーズといっても、原作も読まずに書くわけにはゆきません。むろんです。

追記:「名作をグレード・リーダーで読む」シリーズです。シリーズ名、間違えました。当方、心底、ヌケサクです。

でも、原作読むのに、チョビット時間がかかるんですね。
それを読んでからとなると、ご紹介するのが、だいぶ遅くなってしまうわけです。
それを、喫茶店で、一人、孤独に、LadyBird版HEIDI 絵本を読みながら、悩んでいた次第です。

A.
ロリコンのいいわけだな。単に、絵本のHEIDIが好きなだけだろう。
それにしても、まさか、余談が長すぎて、これでおしまいってわけじゃないだろうね。

B.
どうも、終わりらしいぞ。
それに、これから、「ウインズ浅草」に出かけるというので、靴下をはきだしたぜ。今日10月30日は、競馬の「天皇賞秋」だからな。
どうせ、馬券は外れるのだから、おとなしく、家で、「アマゾンで買った絵本」が届くのを待っていればいいのにな。
ヤマトの「お留守でした」伝票があったから、今日も配達されると思うけどな。

C.
どうやらね。
絵本やら、童話CDやらを買ったせいで、楽天銀行の残高が一万円をきったみたいなんだね。
それを、競馬で取り戻そうとしているらしいよ。
莫迦だね、コイツは。そうやって、一文無しになっていくんだよ、みんな。
一攫千金に走るより、まじめに絵本とか児童書だけ読んでいればいいんだよ。それしか能がないんだから。

D.
どうにも進まなくて読書をやめようと思っていた、「Mary called MAGDAREN」 、ちょっと読み進めたら、{JESUS}(イエス・キリスト)が出てきて、話が、急に面白くなったみたいだぜ。
7才のMaryが、聖母Maryと、ヤングJesus と出合って、お話しているんだな。
実は、Maryの家族のエルサレム巡航(訪問)に、Jesusの家族も同行していて、その帰り道で、Maryがナザレの一家を探し出したというワケさ。

どうも面白くなってきたから、このまま読み進めるらしいぜ。
どこぞの大阪方面のブログで「断念」なんて書いていたけど、ホント、こいつ、いいかげんなやつだなあ。まあ、面白く読めるのは、いいことだけどな。

おおっと、ウインズに出かける時間が近づいているらしいぜ。ウインズに寄る前に、喫茶店で、新聞読まないといけないらしいからな。

もちろん、デイリーヨミウリとかjapan Times とかじゃなくて、「サンケイスポーツ!」らしいがな。 

☆☆
この男とは、もちろん、当方である。

そういうわけで、
(どういうわけじゃい、こりゃあ!)、
今回の記事は、時間切れという状態であります。

競馬から帰ってきた後に、書き続ける気力が残っているかは、不明ですので(馬券にの的中による)、全く内容のないまま、ここでアップしたいと思います。

では また。

西新井SUNNY-SIDE UP の近況

絵本や童話CDが続々と、といっても少しですが、届きます。
「天皇賞 秋」は、一大イベントなので、出かけないといけません。
ですので、くわしい近況、GETした本は、次回に。
競馬の結果も、次回に。

追記:10月30日午後
現在、午後2時。
天皇賞秋は、1,2,3,4,5、13の6頭ボックスで勝負。
4番エイシンフラッシュは昨年のダービー時の当方の本命(7番人気)で、ダービー馬。春の天皇賞2着、6月のG1塚記念では3着。今度こそ・・・。
5番ブエナビスタは、昨年の天皇賞秋の勝馬で、G15勝の歴史的牝馬(1着入線で降着になったジャパンカップもいれれば、東京競馬場では向かうところ敵なし)。

他は、あまり人気はありませんが、
1番:単騎で逃げるシルポート,
2番:昨年秋のマイルチャンピオンシップ1番人気2着の素質馬ダノンヨーヨー,
3番:大種牡馬サンデーサイレンスの最後の世代の産駒アクシオン、
13番:この秋の上がり馬でキングカメハメハ産駒の名前がいいミッキードリーム。
いずれも伏兵ですが、2着、3着ならば、十分にチャンスあり、と踏みました。

などと思って、馬券を買ってまいりましたところ、馬券を確認してみると、「京都11R」と書いてありますね。
京都11レース[カシオペアステークス]。

「天皇賞秋」は、東京11レース。

痛恨の買いマチガイです。でへへ。

こうなりますと、京都11レースで、1,2,3,4,5、13番が来て欲しい、と願うしかありません。

しかし、京都11レースの5番の馬名は、「ドモナラズ」。
4番は「ケイアイドウソジン」。
いずれも、それなりに力はあるものの、人気は全くナシ。競馬記者の印も全くナシ。

道祖神にお願いしても、ドモラナズか?

(悲しい追記、終わり)

追記2:午後4時
天皇賞秋は、ブエナビスタ4着、エイシンフラッシュ見る影もなし。その他は言うまでもナシ。どこにいるのか、わかりません。
外国人騎手の騎乗馬(馬は日本の馬)のワンツーです。これは、騎手の腕の差もありますね。
1着は7番人気の7才トーセンジョーダン、冗談でしょ?本当です。
今年の夏の札幌記念GⅡを圧勝していますから、まあ、もともと強い馬なんですけれども、ですね。

カシオペアステークスは、1番人気の11番が勝って、13番が2着、3番が3着、「13番ー3番のワイド馬券820円」が当たりました。
買い間違えたおかげで、配当にありつきまして、あまりソンをしないで済みました。
何でしょうね、これ。天才的センスというか、競馬オンチというか。

 

 


今は病院ですが、《その男、孤独につき「HEIDI」を読む》再掲の巻 [その男は・・シリーズ]

みなさん、こんにちは。

応援ありがとうございます。

なかなかお伺いもお返事もできないのですが、非常に嬉しく思っております。

昨日、本日と、エアロバイクを15分ずつ漕ぎ、歩行補助器を使いつつ各 50mぐらい歩きました。すっかり、リハビリおじさんです。筋肉痛といいますか、膝と少し、腰が重いかも?

きょうから、病院3階のフロア内は、歩行補助器を使っての「歩き」となる予定です。車いすは、長距離移動の場合だけ。歩行器が必要なので、病院外への外出はできません。二軒隣に、蕎麦屋とパン屋が。。。

適齢期のお嬢さんは沢山おられるものの、一目惚れもされずお誘いもなく、病院内での「婚活」は難しそうですので、6月20日頃の退院を目標にリハビリしております。

(仮称)イチイシ先生の熱血&情熱&アルキマスヨー指導のもと、悲鳴をあげずに、ボチボチ励んでおります。

DSC_0419.JPG 

イチイシSPECIAL  秘技、ボールはさみ立ち上がり運動40回。ももの引き締めとヒップアップにも効果大です。

 

さて、本日は、またまた再登場シリーズ第五十五弾の、

『その男、孤独につき、「HEIDI」を読む の巻』につきまして、やや簡略化しましたバージョンを、お送りしたいと思います。

簡略化しましても、かなり、無駄に、なが〜いんです。

で、では、Let it go !

 

その男は、近所にあるサンマルクカフェの喫煙ルーム内で、雑誌を読んでいた。
彼が席に座ってから、既に45分が過ぎようとしている。

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サンマルクカフェ内では、熱さまシートは外しているようだ。やはり、恥ずかっしいらしい。情けない顔だが、nnねずみ男の親類ではないようだ。

 

彼の右横では、ビジネスマン風のスーツ男が、モバイル・ノートを操作してる。

ゲームをしているのでなければ、それなりに優秀なタイプなのだろう。

来たばかりのスーツ男の灰皿には、まだ1本の吸殻もない。


同様に、男の灰皿にも、珍しく吸殻はない。



灰皿を交換したからである。

それかい!!



男の目の前のテーブル上には、飲み終わったブレンドコーヒー・ミディアムサイズと、食べかけのシナモンレーズンパンが放置されていた。

シナモンレーズンパンは、心を落ち着かせる、男の好みのパンである。
一番安い、ということも、男をほっとさせる。

☆☆
男は、手にしていた雑誌サライ「一粒に七人の神が宿る米の力」特集号を、使い古しのANA COLLECTION BAG にしまい込んだ。

温泉地として名高い宮城県鳴子での「鳴子の米プロジェクト」で作られる「ゆきむすび」を取寄せることを、このとき、男は決心していた。

鳴子温泉の共同浴場「大滝の湯」は、男の温泉番付の上段に位置している。ほぼ毎年訪れている場所といってよい。真に心地よい湯である。

もっとも、男が一番好きなのは、同じ宮城県の「白石」(しろいし)にある、鎌先温泉の木村屋旅館の「なんともいえない緑色をした湯の露天風呂」である。
緑色の湯は、むろん、源泉掛流しである。

木村屋旅館は、風情のある、それでいで豪勢な旅館だが、珍しくユースホステルを兼用している。ユースホステル会員ならば、ホステル値段で、緑色の湯を堪能できる。

普通に言って「貧乏」な男が連泊できるのも、福島競馬場で儲ける利益のせいばかりではない。ちなみに、福島は、白石からJRで1時間とかからないご近所である。
福島の飯坂温泉に泊まるよりも、男は鎌先温泉を選んでいる。飯坂温泉の湯も素晴らしいが、無色透明だからである。
福島競馬場は、残念ながら、原発事故で、再開のメドはたっていない。

注  現在は、再開しました。

数ある温泉の中で、ごくたまに、温泉に含まれる成分と地上の空気との触れ合いの都合で、緑色の湯が出来上がる。


同じ色つきでも、鉄分を多く含んで地上で褐色となる湯は、わりと多い。関西では有馬温泉の金泉、関東では伊香保温泉が、名高い褐色の湯である。


HEIDI は、まだ出てこない。

伊香保には、近くに、「水沢うどん」で有名な水沢観音がある。
この水沢うどんを、稲庭うどん、讃岐うどんと並べて「日本三大うどん」という人もいる。


男は、三大うどん論争にはくみしない。
うどんには、うまいうどんと、たいしてうまくないうどんと、「信じられない魔法のうどん」の三種類しかない。

いつのまにか、うどんの話になっているのは、男が、「大のうどん好き」だからである。
これは仕方のないことである。
うどんを語りだすと、男は熱くなる。

信じられない魔法のうどんは、香川:讃岐の、とてつもない不便な田舎に存在している。
今度、「さぬきうどんめぐり」の巡回バスが、やっとというかついに、地元で運行されることとなった。
運行ルートに「山越」と「谷川米穀店」が入っていることを、男はせつに願っている。

観光タクシーにとっては、ある意味、相当の大打撃だろう。
半日で一万円のうどん屋めぐりは、おいしい財源だったはずだ。
男も、3度ほど利用していた。一杯200円のうどんを食べるのに、1万円でタクシーを使う。
狂気の沙汰であるが、それだけの価値は十分にある。

しかし、男の知り合いには、ラーメンをまだ小さい子供に食べさすためだけに、1泊2日で、旭川まで飛行機で往復したという人物もいる。つい先月の話である。彼は、別段、お金持ちではない。
まあ、子供の好きな「飛行機」に乗せてあげたい、これまで子供と十分に接してこなかった埋め合わせ、という面もあるらしいが・・・。

時として、食べ物は、人の理性を狂わせる。
そういうことである。



食べた瞬間に、「これはうどんではない!魔法の食べ物である」、そう感じるのは、ごく一部のさぬきうどんだけである。
男は、そう確信している。

さぬきうんどんの「標準うまいうどんレベル」を知るには、県庁のワキの「坂出」(サカイデ)にまず行くべきである。

2013-02-01.jpg

訂正:「さか枝」(サカエダ)です。
おおきな字で、おわび申し上げます。
坂出は、四国の瀬戸内海側の港湾都市の名前で、うどんやさんではありません。

県庁で聞けば、うろ覚えでも、キチンと教えてくれると思いますが・・・何しろ、超有名店かつ県庁職員の昼飯所、行きつけのお店ですから。
県庁ワキとありますが、大通り側から見ますと、県庁ウラの方が、実感的かもしれません。県庁ウラにゆくと、皆ゾロゾロ歩いて店の方へゆきますから、実際の場所はスグわかります。

ロンリープラネット社の日本案内にも登場しているらしい。この案内書は、男がどうしても入手したいと願っている、マル秘の英文日本案内である。

「さか枝」で、まず、うどんを食べる。

これが、さぬきうどん登山の正しいルートである。うどんもそうだが、タマゴのてんぷらと、昆布のてんぷらも外せないサブアイテムである。


男は、かたく確信している。


話を温泉に戻そう。
HEIDI は、まだ出てこない。

「青色」の湯は、別府温泉に一つだけ有名なものがあるが、鮮やかな緑色の湯も珍しい。
男の記憶では、常時緑色の湯は、松本と高山の間の奥飛騨:「平湯温泉」と、まだ行ったことはないが山梨に一つ、それだけである。
奥飛騨の入り口、平湯も、男のお気に入りの湯であるが、平湯の全ての湯が緑色であるわけでない。透明な湯の旅館も多い。

ただ、何かの按配で、時として緑色になる湯は、全国にけっこうあるらしい。

「しろいし」は、蔵王のふもとに近い、うーめんで名高い、こじんまりした城下町である。うーめDSC_0409.JPGんはおいしいが、観光で見物するところは、ほとんどない。

だが、鎌先温泉の近くには、こけし村があり、鳴子と並ぶ、こけし作りの拠点がある。

今はないが、以前、男の家には、「こけし軍団」が、窓枠に並んでいた。
仮面ライダー勢ぞろいよりも、こけし軍団の方が、はるかに多彩だった。ひとつ一つ趣が異なる。ほっとする絵柄である。

駅から鎌先温泉:木村屋旅館、その先のこけし村までのバス代は、市民バスなので片道100円である。土日は、バスは休みである。


お米に話を戻そう。
HEIDI は、もうすぐ出てくる。間違いなく、出てくると思います。

もう、サッサとお米の話を終えないと、「HEIDI絵本の話」を出すスペースがなくなるに違いない。
これまでの話は、おそらく、余談である。
確実に、余談である。

ここ数年、男は、東北と北海道の米しか買っていない。
今、食べているのは、山形県産の「はえぬき」である。
もっともよく食べているのは、秋田県産「あきたこまち」である。
男は、一人暮らしだが、月に約8キロの米を食べている。

☆☆
HEIDI の出番です。
 
「ゆきむすび」に思いをはせつつ、男は、カバンの中から、 一冊の絵本を取り出した。

HEIDI {Johanna Spyri}のLADYBIRD CLASSICS版である。

画像1030 001.jpg
アルプスの少女ハイジ。
その昔、テレビアニメで、日本国中が熱狂した、名作童話である。男は、シリーズの再放送を熱望している。

次いで、男は、カバンの中から、もう一冊本を取り出した。

HEIDI {Johanna Spyri}である。
今度は、PENGUIN READERS版である。
男の手が、かすかにふるえている。
画像1030 004.jpg

さらに一冊、取り出した。
HEIDI {Johanna Spyri}。
SCHOLASTIC JUNIOR CLASSICS版である。
SCHOLASTIC のこの版を持っているのは、日本ではそうとう珍しい部類だろうと、男は思った。

画像1030 003.jpg

さらに、もう一冊を、男は取り出した。
HEIDI {Johanna Spyri}。
講談社英語文庫版である。
読みやすいと評判のようだ。
画像1030 002.jpg


さらにさらに、男は、もう一冊取り出した。

「窓際OL人事考課でがけっぷち」(斉藤由香 新潮文庫)である。
ベストセラーの窓際OLシリーズの一冊である。
画像1030.jpg
恥ずかしいので、画像が少し小さい。
実に、こよなく楽しい、ゆかいなOLつぶやきエッセイである。
特に、この第4弾では、その行動はますますダイナミックに、パワフルに、そして、より「いきあたりばったり」になっている。

男は、足立区の図書館からこの本を借りていたのをすっかり忘れており、今日、返却不備で、「貸出し禁止処分」を言い渡されたところである。

だめジャン

A.
莫迦か、こいつは!

B.
何nani、何でそんなに「ハイジ」を集めているの?
ロリコンだったの?

C.
ハイジばっかり、4冊も揃えて、どうするつもりだね?しかも、持ち歩いているだけならまだしも、喫茶店で読んでいるとは!
 
D.
なんか、ブログで、今度「ハイジ」を書くつもりらしいよ。
名作童話ナントカカントカってやつ。
そういえば、さっき、「教~えて、おじい~さん」とか、つぶやいてたな。
狂ったのかと思ってたけど、アニメのテーマソングに、そんなセリフがあったかもな。

E.
「ハイジ」で、人気取り、女の子のウケ狙いって寸法だな。世の中、そんなに甘くないと思うけどね。

それにしても、どうしてサッサと次を書かないのかね?予告したジグソー・ジョーンズはどこにいっちまったんだい。

そういえば、昔、5千ピースのジグソー・パズル、半年も部屋においてあったっけ。いつまでも、完成できないので、後輩に頼んでたなあ。
やっぱり、莫迦だね、こいつ。

☆☆
で、ですね。

ハイジ、4冊持っております。
「やさしい洋書を楽しく読もう」で、採り上げるべく、サンマルクカフェで読んでおりました。まあ、45分で4冊全部読んだわけではないのですが。

孤独にひたりつつ、昔を懐かしんでいたんですね。
昔、ちょっとだけ読んだ本もありましたし、アニメも思い出しました。

ただ、ですね。

ブログで採り上げるには、問題というか、大きな障害があるんですね、「HEIDI {Johanna Spyri}ハイジ」には。

遠くアルプスにいるからではありません。
小さい娘さん、だからでもありません。

当方、まだ、「HEIDI {Johanna Spyri}の原作を読んでいないのです。

正直な気持として、原作を読んでもいないのに、リ・トールドのグレーデッド・リーダーだけを採り上げるわけには、ゆかないと思うのですね。

いくら、「グレードリーダーで名作を読む」シリーズといっても、原作も読まずに書くわけにはゆきません。むろんです。

追記:「名作をグレード・リーダーで読む」シリーズです。シリーズ名、間違えました。当方、心底、ヌケサクです。

でも、原作読むのに、チョビット時間がかかるんですね。
それを読んでからとなると、ご紹介するのが、だいぶ遅くなってしまうわけです。
それを、喫茶店で、一人、孤独に、LadyBird版HEIDI 絵本を読みながら、悩んでいた次第です。

A.
ロリコンのいいわけだな。単に、絵本のHEIDIが好きなだけだろう。
それにしても、まさか、余談が長すぎて、これでおしまいってわけじゃないだろうね。

B.
どうも、終わりらしいぞ。
それに、これから、「ウインズ浅草」に出かけるというので、靴下をはきだしたぜ。今日10月30日は、競馬の「天皇賞秋」だからな。
どうせ、馬券は外れるのだから、おとなしく、家で、「アマゾンで買った絵本」が届くのを待っていればいいのにな。
ヤマトの「お留守でした」伝票があったから、今日も配達されると思うけどな。

C.
どうやらね。
絵本やら、童話CDやらを買ったせいで、楽天銀行の残高が一万円をきったみたいなんだね。
それを、競馬で取り戻そうとしているらしいよ。
莫迦だね、コイツは。そうやって、一文無しになっていくんだよ、みんな。
一攫千金に走るより、まじめに絵本とか児童書だけ読んでいればいいんだよ。それしか能がないんだから。

D.
どうにも進まなくて読書をやめようと思っていた、「Mary called MAGDAREN」 、ちょっと読み進めたら、{JESUS}(イエス・キリスト)が出てきて、話が、急に面白くなったみたいだぜ。
7才のMaryが、聖母Maryと、ヤングJesus と出合って、お話しているんだな。
実は、Maryの家族のエルサレム巡航(訪問)に、Jesusの家族も同行していて、その帰り道で、Maryがナザレの一家を探し出したというワケさ。

どうも面白くなってきたから、このまま読み進めるらしいぜ。
どこぞの大阪方面のブログで「断念」なんて書いていたけど、ホント、こいつ、いいかげんなやつだなあ。まあ、面白く読めるのは、いいことだけどな。

おおっと、ウインズに出かける時間が近づいているらしいぜ。ウインズに寄る前に、喫茶店で、新聞読まないといけないらしいからな。

もちろん、デイリーヨミウリとかjapan Times とかじゃなくて、「サンケイスポーツ!」らしいがな。 

☆☆
この男とは、もちろん、当方である。

そういうわけで、
(どういうわけじゃい、こりゃあ!)、
今回の記事は、時間切れという状態であります。

競馬から帰ってきた後に、書き続ける気力が残っているかは、不明ですので(馬券にの的中による)、全く内容のないまま、ここでアップしたいと思います。

 

では また。

西新井SUNNY-SIDE UP の近況 

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