プレ・ペーパーバックの児童書を読む セレクト17(その1)  

先に、優勝記念号として、ペーパーバック入門?をお届けしたのですが、どうも、フレンドリー度が足りなかったようでございます。

フレンドリー度ゼロのブログから脱却するためには、やはり、推奨する本を提示いたしまして、
これなどはいかがでしょうか?
こちらはオススメでございます、
というオーダーメニュが必要である、ということに思い至りました。

☆☆
実は、ですね、
大阪方面のあるブログを訪問しておりまして(足立sunnyの3倍長く、10倍面白い、マダム関係のあるブログですね)、どうも、児童書というヤツをですね、見たことがない、どういうものがあるのかよくわからない、という方が大勢いらっしゃるのではないか、ということに気が付いたのです。

ウチには、…というほど、たくさんありますので、当たり前のように思っていたのですが、丸善、紀伊国屋、ジュンク堂などの大手書店の洋書売り場、その一角の「児童書」コーナーにワザワザ行かなければ、出会わないのですね。

つまり、フツウに英語の学習をしている限り、「知らない」、ということになります。

世間の評判にも、フツウは出てきません。近年、出てきたのは、ハリーポッター(J.K. ROWLING)とホールズ(Holes:LOUIS SACHER)ぐらいですね。

ホールズは、ハリポタを抑えてニューベリー賞(世界的な児童文学賞)を受賞しましたから、普段は児童書など読まない英語の諸先生方も、「これはよい」「これはオススメ」と、大合唱です。

確かに、サッカーの本は、良い本が多いと当方も思いますが、オススメ軍団の英語の先生方の多くは、「ハリポタを抑えてニューベリーをとった本=素晴らしい=オススメ」 plus 多くの人が薦めている=サッカー以外の児童書はよく知らないが、この本は自信を持って薦められる、という図式ですから、なんだかなあ、という感じです。

まあ、ハリポタは読めないけれども、ホールズなら読める、というのも、推奨理由の一つかもしれません。

☆☆
改めまして、よく考えてみれば、ですね、
英語をやられている方のほとんどは、
読書以外のフツウの英語の勉強・学習をされているわけですから、

そういう一般の英語・英語されている方の認識は、

洋書=ペーパーバック(大人)
洋書=絵本(子供)

という認識に近いと思われます。

そこには、「児童書」「青春書」といった、中間のものは、入り込む余地がありません。

それでも、古典的な有名どころの児童書は、名前を挙げれば、「ああ、そういえば」と思い当たる方も多いことでしょう。
「トム・ソーヤーの冒険」「あらいぐまラスカル」「大草原の小さな家」などですね。

☆☆
他のものは?と問われても、見たことがないのでわからない、という感じなのだろうと思うわけです。

やはり、
こんなものがあるんですよ、
こういったものもありますが、
ということを、ですね、皆様にお伝えしないといけないのではないか、
と実感する次第であります。

そこで、今回から、何回かに分けて、「児童書 セレクト17」ということで、テキトウに選んだ17冊の本を、ー(主に表紙だけを中心に)ー、かいつまんでご紹介しようという企画であります。

17というハンパな数としたのは、17才の高校生に向けて、というよりも、単に、当方が好きな数字だからです。
けっして、後から数えたら17冊紹介していたから・・・、ではありません。

ある程度、ニューベリー作品が入ってきますが、これは作品そのものの評価とお考え下さい。当方としては、受賞というだけで、オススメしているわけではありません。

ここでご紹介する児童書には、絵本・絵本したものは含みません。
グレードリーダーのような学習目的の本も除外されます。
ワリとやさしい本もありますが、プレ・ペーパーバック:ペーパーバック一歩手前、という本も、多く紹介したいと思います。

ただし、詳しい解説/アラスジなどは、書かない方針です。ナシですね。

面倒だから → いちおう、チガイます。たぶん。きっと。

ご自身で読んでいただくのが目的ですから、情報として、必要最低限のものだけ、開示するものです。
不親切だとお思いの方もおられるでしょうが、設定やアラスジなどを知ってしまったのでは、楽しく読めません。

ご自身で、その面白さを堪能していただきたいのです。

少し、前置きが長くなりすました。
では、まず最初の「セレクト17」(その1)を、以下にご紹介します。

☆ ☆
まずは、SHARON CREECH の本を二つ。シャロン・クリーチの児童書は、どれも魅力的ですが、なかでも読みたいのはコレですね。個人的には、WALK TWO MOONSはナミダがチョットこぼれました。これはどちらも、ニューベリー作品です。

☆☆
つづいて、日系の方の本を一つ。これも実はニューベリー作品です。
2006年 cynthia Kadohata  著
 

☆ ☆
LOUIS SACHERの本を四つ。サッカーの本としては、ホールズよりも、どちらかというとWAYSIDE SCHOOL 三部作の方が好きですね。
 



☆☆
ちょっと趣を変えまして、児童書らしい本を一つ。
ANNE MAZERの本で、「格言で始まる日記」が大ウケです。

☆ ☆
当方の好きな児童書作家といえば、Jaqueline Wilsonです。ちょっとクセがあって、ギクシャクする文体も魅力的です。彼女の大ベストセラー:girls in love(girls~は続編が3つのシリーズに)を含めて三つ。彼女の児童書は、いずれも、テーマというか、題材が重いのですが、にもかかわらず後味がよいの、のが特徴と思います。前向きな気持ちになれる児童書の多い作家です。

☆ ☆
やさしいペーパーバックといってもいいかもしれませんが、児童書的オモシロミの本を一つ。題名からして、必読本ですね。

☆ ☆
大人向けの著作も多いのですが、児童書といえば、AVIは欠かせません。
AVIの本から二つ。一つはニューベリー作品です。

☆ ☆
やっぱり、児童書といえば、怖い話のR.L.STINEは外せません。代表的シリーズGoosebumpsから一つ。ただ、大人が読むと、あまり怖くはありません。日本の作家でいうと、星新一を思い出す作風のように思います。星新一の怖いもの編・子供版、という感じでしょうか。よくこれだけお話を思いつくものです。

☆ ☆
交換留学生を主人公とするstudent across the seven seas(SASS)の本の中から、日系の女子学生を主人公にした本を、一つ。
Linda Gerber 著 Now and Zen

☆☆
児童書といえば、冒険とファンタジーですね。今回は、代表として、ナルニア国物語に登場願います。C.S.Lewis 最初に読む本は、必ず第2巻のこの本です。これだけは、1巻から読んではイケマセン。
The Lion,The Witch and The Wardrobe

☆☆
それぞれの本の説明が全く足りませんが、いかがでしたでしょうか。

今後も、この説明不足の紹介シリーズを、ひんぱんに、続けたいと思います。

本だけでなく、いろいろな著者の方をご紹介するのも、目的の一つです。
説明の部分は、ときどきは、詳しくしようと思いますが、先にも申し上げましたように、設定やスジは書きません。

楽しくよんでいただきたいからです。
プレ・ペーパーバックの児童書は、
子供向けのものとはいえども、面白いヤツが多いんですね。


では また

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