里に登場した新しい若夫
今年5月生まれの幼鳥 美少年若鳥くん


お天気が悪いのであんましよく写ってませんけど。

餌獲りに失敗しても凛々しい姿で

カワセミの里の主 メスカワセミちゃん

里のミニ池でもエビ獲ってます



 




メスカワセミちゃん、いちおう最新の近影を。


新しい夫くん、すごく若くても夫らしく給餌



☆☆
皆さん、こんにちは。
ご訪問、コメント、ありがとうございます。

今回は、ちょっと写真が多いのです。
しかも、とにかく長いのです。
写真数もはてしなく多いんです。

カワセミの里の事態が急変していますので、いろいろ写真が必要なんですね。

さて
前回記事で里に登場しました若鳥くん、

里のメスカワセミちゃんの1番子幼鳥だとばかり思っていたのですが、
実は、里のメスちゃんの、
「新恋人」で「若すぎる夫」で「彼とこれから子作りする予定」
だと判明したのです。

彼は若いのですけれど、自分がこれまで3年間でよく見た7羽のカワセミの中では最も飛ぶスピードの速い、とても力強いオス個体です。

A.
あうっ。
生まれて3ケ月の幼鳥に惚れちゃったのはいいけれど、子供に子作りとかできるのか?

(足立sunny)
里のメスちゃんが惚れこんで夫として相手に選んでいるみたいですし、子作りもできるみたいなんですねぇ。

ここ4~5日はメスちゃんへの給餌をせっせとしていますし、交尾もしだしました。

8月10日撮影
写真がないとウソと断定されかねない新事態ですので、あえてぼやけた証拠写真を出しますが、里への新登場から10日あまり経ち、最近になって交尾している様子です。

ここからまた、写真が多いのですね。
下の写真は、暗すぎまして画質が全然だめですが、
シーンとして面白そうなので。

メスちゃんへの給餌シーン
説明がないと子供への餌やりシーンにしか見えないのですけれど。
オス若が餌を咥えて飛んでくるところから。

給餌後、オス若は胸を張っていますが、メスちゃんは何か叫んで注文をつけているようですね。

その直後、
オスが飛び出しまして。。。また戻ってきます。

オスのかっこいい飛びをみて、戻ってきたオスの姿に、メスちゃんは大興奮。つい今しがた何か注文をつけていたことなどどこへやら、
もう完全に心を奪われています。
はしゃいでいます。彼に夢中。

ということで、いま、
カワセミの里は、メスカワセミちゃんと若鳥新夫くんとで、二羽で出ずっぱり状態なのです。

晴れて暑くなると、朝の7時ぐらい以降、木陰にお隠れ等で1/4~1/5ぐらいに登場回数が落ちるのですけれど(つまりほとんど出てこない)、
曇りの日は1日中出ずっぱりです。

子作りも開始したばかりですので、抱卵・巣ごもりは、たとえ順調にできたとしてもしばらく後になる見込みです。

悪いお天気が続きますので、
「条件の良い時、晴れたら撮りに行こう」と思っても、

快晴の暑い日には、朝7時以降、ほとんど表の止まり木には出てきませんので、ほとんど撮れません。
快晴の8月7日は朝7時15分の次に出てきましたのがやや空が陰った午後4時。
同じく途中まで快晴の8月10日は朝6時5分の次に出てきましたのが3時間後の9時過ぎで、そのあとは空が真っ黒になった午後3時半。

うす曇りぐらいまでならカワセミの出もよいのですけれど、朝から快晴で暑くなりますとこれまでの傾向としては全然出てきませんので、快晴の際は日中出てこないのを覚悟でいらしてください。

☆☆

えっと、ですねぇ。
さらに長くなるのですが、

快晴時に、朝を含めて出が極端に悪くなっているのは、

もうひとつ原因があるのです。



止まり木の上部でツーショット
止まり木の右斜め下前方に飛び込み 下枝のいらない出っ張りがすごくじゃまです。


お魚を獲って止まり木下方のU字部分に。


上の写真は、これまで池中央にあった「止まり木」です。
ここから池に飛び込んでいたり、ここにとまっていたのですね。

しか~し、
かかしはSCARECROW

8月6日(日)朝行きましたら、なくなっていたのです。
前日5日(土)午後5時半までは確かにあったのですが。

8月6日(日) 止まり木のなくなった、現状

番線グルグルの固定部分の少し下あたりから上を無理やり折ったかして、止まり木を持ち去った 残骸跡。
カメさんはいつもの位置(石の上)にいます。

橋の上方向から見た、在りし日の止まり木。


良く見ていただきますとカワセミも写っているのですが、止まり木の奥で顔がちょぴっと見えるだけ。
止まり木の向こう側に飛び込まれますと、どこへ飛び込んでも止まり木がじゃまそのもので、橋の上からではほとんどまともに写せません。U字枝部分が低すぎるのです。余計なでっぱりもありますし。

あのトンボちゃんを撮ったときにカワセミがとまっていたのも、実はここだったのです。



なくなった「止まり木」の木は、翌日に里の池のはじっこで見つけた方がいまして、そのあと里施設に回収されました。

とりあえず、池のはじにあったのですね。

この止まり木のあった付近の池は、水深が極端に浅く、絶好のお魚とり場所なのです。エビなども多くいます。
ふだんの日の、エサ獲りダイブでは、約半数がこの止まり木から。

里の池は、どこでもそう水深は深くないものの、透明度はさほどありませんので、
特に、晴れて暑くなりますと、お魚は水中深くにもぐりこんで水面近くにきませんので、お魚をみつけづらいのです。

水深が浅く、お魚がとっても獲りやすい場所にある、この止まり木は、カワセミにとってとても好都合なのですね。
写真撮りにも好都合ではあるのですが。

これがないとしますと、
当然のことながら、
晴れた日中は、お魚の獲りやすい別の場所へ餌獲りにいってしまうのですね。

8月6日(日)はまだ残った2つの止まり木からダイブしていましたが、
快晴の8月7日、8月9日は、朝7時半すぎ早々から別の場所での餌獲りに切り替えていました。
8月10日は、朝6時5分以降出てこず、3時間たったやや朝遅めの9時すぎに残った止まり木からダイブしていましたが、そのあとはさっぱりで。

このままずっと、この付近に止まり木のない状態のまま放置するとも思いませんが、
池内は里施設の完全管理ですので、

里施設が動かない限り、
とうぶんの間はここに止まり木のない状態のままです。

(1)
ここに止まり木のないほうがすっきりとして、(残った止まり木からダイブしてくれたほうが)カワセミを撮りやすい。

(2)
別段なくても、他の止まり木からダイブするから構わない。

(3)
あの変な形の止まり木からダイブされると、止まり木そのものが邪魔で、全然撮れないから、なるべく早く取って欲しかった。すばらしい快挙だ。

というご意見も聞かれるのですけれど、

カワセミが餌を獲りやすい場所に止まり木を設けるというのは、一部でやらせ枝とか言われていますけれど、
やはり必要なのではないかと自分は思うのです。

自分としては、
写真撮影は残った止まり木だけでもそれなりにできるのでそれは別としても、何でもいいから、このへんに止まり木を作ってくださると、カワセミにとって餌獲りがしやすいと思うのですが、ですね。


ただ、以前にありました、壊され捨てられた止まり木は、
枝があちこち出っ張っていまして止まり木の形があまりよくなく、
橋の上から撮りますとカワセミのとび姿が止まり木に隠れてすぐみえなくなる、
脇の休憩所から撮りましても奥の止まり木と重なった位置に枝が出っ張っている、
池に近いところで色付きの番線ぐるぐるで固定してあり、ダイブ姿を撮ってもまるで絵にならない
など、
どの位置からみても大不評で、

自分も他所からカワセミの里にこられた方に、
「何であんな変な止まり木を設けているんだ?」
「何とかならないのか?、あれ」
と言われることもたびたびでしたので、

勝手な希望ですが、
もし次の止まり木が新設されるならば、
できればもっとすっきりとした、撮影のじゃまにならない、
よい姿の止まり木を新設していただけないものかとは思うのですけれど。

止まり木を壊したと思われる犯人は、

ルアー釣りを注意された人の腹いせとか、
橋の上でこの止まり木からのダイブをまったく撮れなかったカメラマンの暴挙とか、
いろいろ推測されていますが、


名探
偵が登場しませんとわかりません。


ルアー釣りの人の嫌がらせといっても、止まり木なんてすぐ新設すれば済むことですから、さしたる嫌がらせにもなりません。みなびっくりしますので、多少はなるのでしょうけれど。

いずれにしても、今のところ、池はだいぶすっきりとはしています。



☆☆
えっと、長いですよね。

しかし、前回、

里の池での自分のカワセミ撮りの設定とか、手法とか、今回のブログに少し書きますとお約束してしまったのです。


今回も長いので割愛、次回にということですと、

男に二言なし、どころか
「嘘つきsunny」と呼ばれかねません。

まあ、自分の設定、カワセミ撮りで考えていることなどたいしたことではないので、
「嘘つきsunny」のままでも実害もないのですけれど、

いちおうお約束ですので、
さらに長々となりますが、ちょぴっとだけ写真付きで、失敗の反省も兼ねまして、少しみてみたいと思います。

あんまし興味のない方や、
面倒な方は、即飛ばしてください

☆☆
自分なりのカワセミ獲りについて、ちょっと。

以下の話は、キャノン1DXなどプロ用フルサイズ機、AF駆動の超早いサンニッパとかごーよん以上のレンズを使っている方には、
まるで見当違いの話、それじゃダメだ、
という話だとは思いますが、

あくまで自分が撮っているときに考えていること、ということで。
間違いも少なからずあるかもしれませんし、至極当然当たり前でいまさらという話もあると思います。

自分のカワセミ撮り使用機材





それぞれ、西新井ころっけ君には、けっこういいカメラとレンズとは思っています。

暗いときにほとほと弱いのが、けっこう難点なのですけれど。

自分と同程度の機材をお使いの方には、
一応何らかの読み物になるかもしれません、ということで。

ただし、
ここで書いていますことは、自分が心がけていることではありますが、必ずしも実践できていることではありません。

昔から能書きだけは、いつもいっちょまえなんですね。

屁理屈が多いのです。


1☆SS、絞り、ISO感度等の露出設定について。

多くの方が、①希望のSSシャッタースピードを固定し、②希望の絞りを固定したいため、M(マニュアル)露出にて両者を決め、③ISO感度オートで撮られていると思いますが、

自分は、
③基準ISO感度を1000として自分で決め(400~1600まで明るさに応じていちいち設定します)、撮影画像が見苦しくなるISO1250以上はなるべく使わないように、という設定にしています。
ただ、暗いときのいいシーンですと、やむを得ずISO1600まで使っています。
今回先にお出ししています、二羽の給餌シーン、給餌のあとのシーンは、ISO感度を上げてでも写したいと思えるシーンでしたので、ISO1600、SS500分の1秒で撮っていまして、シーンとしてはいいと思うものの、写り自体は冴えません。

①SSを決めると、カメラが判断した明るさに応じて②絞りが自動可変する、シャタースピード優先オートで撮影しています。

そして、撮影前にできるだけその都度、止まり木の位置での露出A、カワセミが飛び込むであろう水面の離れた2箇所B,Cでの露出を測り
(それぞれスポット測光でという方もいますけれど、どこへ飛び込むかはわかりませんので、カメラ任せの、ある程度広い評価測光で)

それぞれの値をみて、水面に飛び込んだ際にカメラの評価測光でマイナス
1/3段となる値で、シャッタースピードとISO感度を決めます。基準ISO感度を1000にしていますので、大方は、SSで調整しています。
SSの基準は1600とし、明るければ、SSを上げるかISO感度を下げます。


使用しているレンズEF400F5.6の開放値F5.6があまり明るくありませんので、残念ながらSSは晴れていてもふつうは2000、最大で2500ぐらいまでしか上げられません。
SS2000ですと、水面から飛び出したときカワセミの顔にまだ微ブレが残ることも多く(被写体ぶれ)、咥えているお魚が止まらない感じもあります(被写体ぶれ)。羽もSSがもう少し速ければより微細に写ります。

手ぶれの関係もありますので、明るい時にはSS3200以上できれば4000まで上げたいのはやまやまなのですが、自分のレンズとカメラではほとんど無理な設定ですのであきらめています。

で、ですね。
これで普通に撮影しますと、水面の反射で、カメラの評価測光値よりもかなり「明るく」写ってしまい、カワセミが白トビしかねませんので、
上の設定状態からさらに、
基本常にマイナス1/3の露出補正をかけ、晴れて水面が輝く状態の時にはマイナス2/3以上の露出補正をかけています。

マイナスの露出補正をかけないで、(露出が落ちる程度に)SSを速く設定しておくという手段もあるのですが、これですと止まっているときに暗くなりすぎてしまいます。

その露出設定の結果、通常の撮影前の時点では、
カワセミの止まり木を測光しますと、
だいたい露出インジケータでマイナス1段~1段ちょっと、という値になっています。
特に水面が明るい場合には、さらにマイナスに振る場合もあります。

また、暗いときは、無理やりですがISO感度をあげずにシャッタースピードを500分の1秒まで下げ、マイナス2段のインジケータ状態でとる場合もあります。昔のフィルム時代でいう2段増感状態ですね。

暗いときにこれ以上下げますと自分のカメラ&レンズでは画質が落ちすぎますので、ISO1600、500分の1秒、これで撮れない時はほぼ諦めます。

しかし、ですねぇ、
能書きとか前置きはいいのですが、
自分の実際の撮影では、よく白トビ気味となったり、真っ黒に写ったりしています。

後に出てくる実例でも、白トビ気味で適正露出とは言えない例もあります。
なかなか、実践は難しいということで。


M露出のISOオート(上限設定)は、①SSも②絞りも固定できて、とても便利なのですが、

結局のところ、
A. カメラの評価測光に合わせてISO感度が変化するので、水面から飛び出した際の実際の露出値を事前に予測しにくい、
B. ISOオートにすると大幅に明るさが変化したとき予想以上に高いISO感度となって白飛びする場合がある(飛んでいくカワセミに合わせているとISO感度の切り替えが遅れる場合がある)、
C. ISOオートでSS優先オートでは、カメラが絞りとISOの何をどう制御するのか予測がつかない、

ということで、自分はISO感度を固定する手法を取っています。

実際のところ、①SS固定、②絞り固定、③ISO感度オートで、あらかじめマイナス補正をかけてとっているのと変わらないと思いますけれど、

ISO感度を意図的にすぐ低くしたりやや高めにしたりを自分ですぐ決めたいので、ISOオート設定をやめています。

《カワセミがとまっているときで、特に近い距離にいる場合、低いISO感度でできるだけ綺麗に撮りたいのです。
そのときはすぐにISOを400まで下げ1000→400同時にSSを1段下げ1600→800て、撮っています。自分の設定の場合、前ダイヤル(SS優先オートなのでSS設定)と後ろダイヤル(ここは設定でISO感度設定としています)とを同時に回すことになります。
ISO感度だけ下げると当然ですが暗くなりすぎます。ISO100まで下げられればいいのですが、少し動いた動作をする場合も多いのでブレ防止も考慮してISO400、SS800設定で。》


長いことこの設定で撮っていますので、
SS優先オートですから、明るさに応じて②絞りが可変する設定なのですが、
そのときそのときで、今のSSの明るさで②絞りがどのくらいになるのか、いくつかの個所でだいたい確認し、SSとISO感度をそのつど変えるように調整しています。
今の設定で絞りがどのくらいになるかは、特にこまめに確認する必要があります。

《だいたい絞りは解放F5.6~3分の2段絞ったF7.1ぐらいで推移していますけれど、ごくまれにF9ぐらいまで絞りたいためにSSを少し下げる等で調整する場合もあります。
自分のレンズEF400F5.6Lは絞り解放からビシッと写りますので、絞り込んで被写界深度を深くしピントの合う範囲を広めることはしていません。7DⅡはAPS-Cでレンズ解放値F5.6です
ので、もともとフルサイズ機より被写界深度は深めです。》


まあ、結局は、カワセミが適正露出で撮れるように設定するということで、
どのかたも設定自体はそう変わらないと思います。

カワセミの止まっているところとか、
ホバリング用に、
押した時だけその設定で撮れるボタンに「その設定」を登録されている方が多いと思いますが、

自分は指先も不器用で、AFーONボタンに設定してある最左ボタンと、そのすぐ横のボタンとを同時にきちっと押せないので、その登録はしておりません。

写真も出てこず、長いですよね。

たぶん、しばらく後に写真がたくさん出てきます。実例として。

あと、
カメラを普通にお使いの方には、
今更言うまでもないことですが、

もしかしたら超初心者の方もおられるかもしれませんので、


カメラの評価測光は、たとえ中央にカワセミがいたとしても、「カワセミ基準」には明るさを測光しません。
とまっているカワセミをスポット測光すればおおむねの適正値(反射露出での適正と思われる値)を出してくると思いますけれど、
いわゆる評価測光(普通のカメラのオート測光)では、その画面の中でのカワセミの明るさ度合いを、自分で判断して、カメラの設定を変えねばなりません。

端的に設定の話で言えば、
特に問題なのが逆光の時と、カワセミ以外の周囲が明るいときです。

逆光状態では、カメラは非常に明るいところと判断しますが、そのなかのカワセミはカメラが判断したほど別段明るくありません。
カワセミを適正露出で撮るには、カメラに「測光した判断値よりさらに明るく撮れ」と命令してやる必要があります。
つまり、「プラス補正」が必要ということですね。

プラス補正の度合いは、その場所その場所で違いますので、これはその都度やってみるとか経験で割り出すとか、実際に撮った画像をすぐ再生して確認してみるしかありませんが、極端な逆光ではプラス2段でも足りない場合があります。
ただ、カワセミを基準にプラス2段とかにしますと、もちろん画面全部がプラス2段ですから、明るいところは白トビするかもしれません。

カワセミ以外の周辺が明るい場面では、順光でも、プラス補正が必要な場合があります。
カワセミが木陰のなかにいて、木の葉には光が当たっているような場合。
そのまま撮ったのでは、周辺の光を加味して測光した測光値で撮れてしまいますので、カワセミが黒くつぶれてしまいかねません。

カメラに、より明るく撮れ、と命令してやる必要があります。プラス補正ですね。


すべての設定、①SS、②絞り、③ISO感度をマニュアルで決めていれば、
カメラの測光値を参考に自分で割り出したカワセミの明るさに応じて、それぞれの値、適正と思える露出設定を自分で決めればいいだけですが、
そこまでできる方は、
このブログのこの部分は金輪際読まないと思います。


2☆AFの設定や撮り方
 相当疲れましたね。
 残念ですが、まだ続きます。
 このブログ書くのに丸1日半かかりました。

〇親指AFの採用
 AF-ONボタンの設定で、
シャッターはシャッターボタンで(測光も兼ねる場合が多いですけれど)、フォーカスはAFーONボタンで、
という、
「いわゆる親指オートフォーカス」の設定にされている方が多いと思いますが、
自分も、その親指オートフォーカスの設定にしています。

やはり、シャッターとフォーカスとが別ボタンになっている利点は極めて有用で、特にカワセミ撮りには有効と思います。

AFーONボタンを押さない限りフォーカスが動かないというのは、とっても便利なんですね。
フォーカスを動かさず、固定ピント状態、置きピン状態で連射できます。

自分は、最初からAFーONの状態で親指を押しっぱなしにしておくときと、飛翔途中でAFーONボタンを押すときと、AF-ONボタンを押さずにただ連射するときと、カワセミの位置と自分の気分で使い分けています。

例えば、わかりやすい例ですと、

こういうのを撮るときに、親指AF設定にしておきますと、ピントを固定した状態で(AF-ONボタンを押さずに)そのまま連射して撮れます。
シャッターボタン=フォーカスですと、撮ろうとシャッターを押した瞬間に再フォーカス(その時点での設定測距点でフォーカス)しますので、ピントがまったく抜けてしまう場合があります。


ただ、基本的には、AFーONボタンを必要な時に後から押す、というスタンスです。


〇AFの設定は、「中央1点」
 キヤノン7DⅡには、いろいろなAF測距点の選択がありますが、カワセミが飛んでいる場合、水に飛び込む場合、ラージゾーンとかAF拡大9点とかの、拡大エリアではほとんどまともにピントが来ません。
1DXですと中央9点でもピントが来るらしいのですが、AF性能の違いとしか言いようがありません。


7DⅡで
飛ぶカワセミに有効なのは、中央5点か中央1点。
どちらも使いましたが、ピントの来かたはそう変りなく思えますので、邪魔物にピント゚をとられる可能性が少しでも低い中央1点を採用しています。

ニコン等の機種、7DⅡ以外のキヤノン機でのAF測距点選択についてはよくわかりませんが、
IDX以外のキヤノン機の場合、中央1点以外の拡大エリアではカワセミ飛翔にピントは来ないのではと思っています。

実際は、お使いの機種で試されてより有用なものがあればと思いますが、自分の設定は、現在中央1点です。

《動き物でも、多少ともデカい的や動きのそう速くないものですとゾーンとかも有効ですけれど、カワセミの水への飛び込み&飛翔にはほとんど役に立ちません。》

〇連射設定は、1枚目レリーズ優先、2枚目以降バランス重視となっています。
AFはカメラ頼りのくせに、カメラの決めたピントが合わないとシャッターがきれないという、ピント優先というシステムは大嫌いですので、1枚目はレリーズ優先で。

7dⅡは、もちろんそれがウリの秒10コマの設定にしています。

〇AIサーボのAF特性
7DⅡは、いわゆるコンティニュアスAF(動く被写体をカメラが追い続ける設定)であるAIサーボのAF特性をいろいろ設定できるのですが、
昨年まではずっと、同じくCASE2で、
被写体追従特性 +2
速度変化に対する追従性 +2
測距点乗り移り特性 +2
という非常にピーキーな設定で撮っていまして、それなりに撮れていました。
とにかく素速く動くカワセミだから全部+2でいいんじゃないのと思っていたのですが、
どうもカワセミ撮りベテランの方々はそうでないらしいと感じましたので、「試しに」この設定に変えています。

飛び込みでの写り方は、あんまし変わった気がしないのですが、飛び込んだ地点でのAFの合い方は少し遅くなった気がします。そのぶん、いったん合ったあとの抜け方がいくぶんマシになったような。

EF400F5.6レンズのAF駆動も、7DⅡで使う限りそうバカっ速というわけではありませんので、一歩早めのAF開始を心がけています。

あと、いったん後ろに抜けたAFの戻りは、明らかに遅くなりました。
以前オール+2では、いったん後ろに抜けても結構早く戻ってきたのですが、現状設定では抜けたら最後戻ってこないケースが多いです。
ですので、特に最近は、AFがなるべく後ろに抜けないように、撮り方に注意しています。

このへんのカメラ設定は、使用しているカメラにもよりますし、同じ7DⅡ機種でも、写し方とか自分のタイミングとか使用しているレンズのAF駆動スピードとかいろいろありますので、
どれが正解というのはなく、あくまで自分基準で試していくほかないと思っています。

〇RAWかJPEGか
 晴れた順光で撮るならば、どちらもほぼ同じように写ると思いますし、ときどきはJPEGでも撮っていますが、
今は基本RAW撮りをしています。

 一昨年~昨年当初はほとんどRAW+JPEGで撮っていましたが、その
JPEG画像はさほどRAWと変わらない画質の写真でした。今でもそれほどいじくってはいませんが、なんのパラメータもいじくらないなら、JPEGでもいいかもしれません。
 ただ、その時点で、JPEG画像だけパソコンに残し、せっかく撮ったRAW画像をすべて消去してしまいましたので、RAW画像をとっておけばと、少し後悔はしています。

 7DⅡでもRAW撮りで連射が詰まるのですけれど、RAW設定ですと、あとから変えられるパラメータも多いので。
 以前は、RAW+JPEGで撮っていましたが、連射がより詰まるのでRAW1本で。

 ピクチャースタイルは、風景。
 別段どれでもいいと思いますけれど、キヤノン使いのプロ2kさんにアドバイスいただきました風景は、カワセミにはぴったりでよいと思っています。

 太陽光、曇りなどは、オートで撮っています。
 以前は、ほとんど太陽光で撮っていたのですが、オートで撮って、現像の際に太陽光とか曇りとかだとどうなるか変えてみています。

〇撮り方
多くの方には、照準器使用をお勧めしているのですが、
自分個人としては照準器は使わずに、
ファインダーでカワセミを見て追いかけています。

自分でそう撮っていて言うのもなんですが、

カワセミ飛翔撮りを照準器を全く使わずにカメラのファインダーだけで追いかけ、左目でもみる(両眼視)ことなく、ファインダーだけで見て撮るのは、かなり無謀かと思います。

もっとも、手持ちでカメラを操作している方々は、ファインダーだけ見て撮られていますし、三脚使用とはいえ自分もそれなりにカワセミを追いかけ撮っていますので、けっして無理ではありません。

もちろん、自分は、アバウトにしかカワセミを追えません。

どこへ飛び込むのかどのへんまで飛び続けるかわからないカワセミの飛び&飛び込みを、ファインダーだけで追いかけるのは、自分で実感しますが、じっさい至難の業です。
ですから、カワセミ飛翔をビシッと撮ろうと思えば思うほど、照準器の使用が前提ともなるのです。

右目でファインダー、左目で照準器(時に使い分け)、
右目でファインダー、左目でもカワセミを見る両眼視、
という方も、かなりいます。

実際には、この両眼視(ないし左目で照準器使い分け)を自分もぜひやってみたいのですが、
あいにく左目はほぼ失明状態で見えません。
できないものは仕方がないのですね。

ファインダーを見ないと、カワセミの飛び出しの瞬間が見きわめにくいのと、飛び出さないときはファインダーで見ていたほうが楽しいしピントの有無もしっかりするからかと思います。

ですが、ファインダーでカワセミを追う場合、
特に、長い距離を飛ばれたり上下差の激しい飛翔では、動かして追いかけているカメラのファインダーからカワセミが外れやすく、というか、「どこへ行ってしまったのかさっぱり不明」という事態がすごく頻繁に起こります。

飛翔途中でいきなり始まるホバリングは、
照準器使用ならば目で見てホバリングをしているのがわかりますので、照準器のピントをホバリング中のカワセミに合わせれば(それはそれでかなり難しいのですけれど)撮れるともいえますが、
ファインダーを覗いていますと、飛翔途中でカワセミがホバリングをしているのは視野外で(カメラを振っていますのでカワセミを追い越してしまい)、ほとんど気づきません。

そのせいもあって、自分はめったにホバリングは撮れません。
まあ、カワセミの里では、ホバリングをする機会も少ないのですけれど。

☆実例1

これは止まり木にいた最初から AFーON の状態で追いかけて、カワセミを追いつつ連射しています。


(別の日のものですけれど)最初とまっているときの状態を写したもの。水面とかは当然まだ見えません。

このときは、左斜め前方にカワセミが飛び込んでいきましたので、カメラをやや下斜めに振ったのですが、カメラのファインダー内で、左下水面のほうへ飛んでいくカワセミが見えている状態でした。
こういうのは、まあ、追いやすいのです。
1枚目

当然ながらこの時点では中央1点のAFが明後日のほう、水面をおいかけています。

初めからAF-ON状態で長い距離を追いかけますと、途中ですぐにピン抜けする可能性が大です。いったん抜けますと、戻ってこない可能性も大。

できれば、カワセミが着水する直前にAFをONしたいところですが、このときは別の場所に飛び込むと予想していて、その場合AFーONが遅くなると間に合わないと判断し最初からAFーON状態としていました。

2枚目(0.1秒後)


カメラはAF測距点中央の水面にピントを合わせようとしています。

3枚目(0.2秒後)
カワセミにではなく、画面中央、飛び込んで水飛翔があがった少し右手前の何もない水面にフォーカスした結果となっていますが、この時点では、まだ水面にはビシッとピントが来ていません。
レンズのAF駆動が遅く、間に合っていないのですね。
できれば、もう少し左の水面にフォーカスしたかったところですが、まあ正確にできなかったのです。

ここまで写真が撮れていますのは、1枚目「レリーズ優先」としてあるからです。AF測距中央でピントがあっていなくてもシャターはおります。

カメラは左に振り続けていますので、↓↓では画面はさらに左に動いています
(後ろの水門の位置が徐々に右にずれていますね)。
4枚目


カワセミではなく、右の水しぶきの根本あたりの水面にやっとフォーカスが来ました。

前の写真3枚目が飛び込んだほんの少しあとの瞬間で、すぐにお魚を獲り、その0.1秒後の本写真4でもう水面から飛び出しています。
ここは水深が極端に浅いんです。魚影も濃い。ですから、お魚も見易く絶好のお魚獲りポイントなのです。


フォーカス地点の水面とカワセミとが被写界深度内のほぼ平面上にあるため、水面にフォーカスした結果、厳密にいえばピントはややずれていますが、カワセミにもほぼピントが来た結果となっています。
 ↓ ↓



この右下端あたりの水面にフォーカスしている結果、

まあ、結果的に、カワセミがそれらしく写ったということですね。追いかけてはいますが、結果オーライ的ショットです。


☆実例2


2例目は、カワセミを追いかけてはいるものの、飛び込み寸前からAF-ONボタンを押し、連射したものです。

このときは、もう既になくなってしまった中央止まり木から、右側のほうへ飛んでダイブしています。

このカワセミは違う若オスですがスタート地点はここ。

右に向いていますので、実際はカワセミを画面もう少し左に寄せた状態で右側空間をよりあけた状態から追っています。

1枚目は、カワセミを追いつつ、飛び込むカワセミにではなく、カワセミが飛び込む直前時点での「カワセミの飛び込むほんの少し先の水面」(顔のほんのちょっと右)にピントを合わせにいっています。

1枚目

実は、使っていますレンズのAF駆動がそう速くないこともあるのですが、

自分がカワセミの飛び込みを撮る場合、

カワセミ自体ではなく、
カワセミが水面に飛び込む一瞬前に、その飛び込む頭の入るすぐ先の「水面」にピントを合わせにゆく

ということを心がけています。
うまくゆくかどうかは別として。

2枚目

中央水面にピントは来ているように思えますが、カワセミとはだいぶズレました。


ピンぼけの、ちょっと面白い写真は撮れたのですけれど。

3枚目
ピント位置とカワセミはズレたままです。当然カワセミはピンボケで。

4枚目 カメラは左に振っていますピント位置の水面とカワセミとの差がちじまってきていますが、まだカワセミにピントはきていません。

5枚目



カメラは当初位置より左に振っていますので、画面中央はカワセミとは無縁ですが、最初にフォーカスしました水面とカワセミとがほぼ平行位置にきましたので、
結果的に、カワセミにピントが来た状態となりました。

この結果をみますと、自分でも実にいいかげんだな~と思うのですが、

カワセミの飛び込みを肉眼でファインダーで追うというのは、
実例1のようにずっとカワセミが見えている場合は別として、
こういうニアミスみたいな瞬間をできるだけ多くし、
(正確に追えるにこしたことはないのですが)

数撃ちゃ当たる的な、よりピントの近い状態を多くする、
まぐれ当たりを日常的にする、

そういうことでもない限り、
距離の長い飛翔飛び込みは、ファインダーを覗いて追いかけているのでは、そうは撮れない気がします。

ただ、AF駆動の速いレンズですと、
カワセミ自体にピントを合わせにゆく、もう少し別の撮り方がある気はします。


☆実例3

これは、橋の上からみて右端にある高枝止まり木から、長駆というか約6メートルぐらい、今まであった中央止まり木付近まで飛んで行って飛び込んだ例です。


(別の日のものですけれど)最初とまっているときの状態を写したもの。
ただ、カワセミの顔の向きで左横方向に飛び出し飛び込むと想定した場合には、カメラをほんの少し左に動かし、とまっているカワセミが中央ではなく右端にくる状態からスタートしてます。動いてゆく方向の空間をより多くして、少しでも目で追いやすいように(親指AF設定にすると、これもやりやすいのです)。照準器使用の方にはほぼ無縁なことですが。

AFーONは最初のこの飛び込んだ時点でしていますが、カワセミを捉えるのが遅れたため、すでに水面から飛び出したところです。

1枚目 カワセミの右に見えますのがカメさん石です。
AFはまだ全然間に合っていませんが、カワセミのほぼ後ろの水面がAF測距点中央と思います。
ピンぼけですけれど、偶然にもそう激しいピンボケでもない状態で。

2枚目

飛び込んだ地点と後ろの石積みの中間あたりの中央水面にピントが来たようですが、カワセミが左手前に移動していますので、後ピンとなり、カワセミはよりピンボケに。

3枚目
この時点で、カメラを、左前に飛び出したカワセミを追いかけるのではなく、カワセミとは逆方向の、右に振っているのがおわかりいただけますでしょうか。

実は、これだけ長い距離を飛んだということを忘れて、カワセミが池右端の、飛び出した元の高枝止まり木に戻ってくると予測して、カメラを右に振ったのです。

そうしましたら、元のところに戻ってこずに、左手前にある低い止まり木のほうへ行っちゃったわけですね。カワセミにとっては、そのほうが近くて便利だったのです。

照準器を使っていますと、こういう場合でも、どちらに飛んで行ったか明らかですので、追いかけることができます。

ファインダーですと、飛び出した一瞬の判断でその方向を見極めないと、追いかけることができません。

当然、この後は、すべて大ピンボケでした。


☆実例4

こちらも、右端の高枝止まり木から長駆飛んで、先ほどよりももっと先の水面に飛び込んだものです。

1枚目

先ほどのカメさん石が、画面上部の水面にちょこっと見えますね。

このときは、追いかけているとき、この画面の中央付近の水面に飛び込むと予測して、早々と水面にピントを合わせに行ったのです。

2枚目
予測地点を通り越して、さらに左に飛んで行ってしまいました。

3枚目

画面中央の予測飛び込み位置とやや平行な、大幅に左にずれた地点に飛び込むところです。飛び込み位置を間違えたことには気づきました。

4枚目

画面左端に飛び込んだのはわかりましたが、すぐに追いかけることができず。

5枚目
結局追いかけられず、カワセミはいずこかへ。

照準器を使っていませんと、長~い横っ飛びの場合、追いかけるのが精いっぱいで、どの時点で着水するのか判断するのが難しく、追いかけ続けて正確な飛込み地点にフォーカスするのはまずもって困難と言えます。

カワセミが速くてカメラで追いきれない場合も多いのですが、
こういう長い横っ飛びは、ファインダーでは非常に追いづらいですから、皆さんたいがい、照準器を使っているのですね。

照準器使用で追えば、使い慣れればですけれど、着水地点をこれほど見誤ることはないと思います。
自分的には、まだまだ追いかけの修行が足りないということです。


☆実例5

1枚目 若オスくんが高枝にとまっているところ

これは右端の高枝から手前方向斜めに飛んできたのですが、
このオス君はとっても飛び込むスピードが速いので、
最初からAF-ON状態で追いかけたため、最初の2枚目(連射の1枚目)からピントが後ろに抜けました。

2枚目 
中央測距点が明後日にズレていますので、すでにピントが後ろに抜けています。 こうなりますと戻りが大変。


3枚目 後ろにピントが来て、みるかたもありませんね。


4枚目
当然ですが、カワセミは端で、全然AFがもどってきません。


5枚目 同上、全然だめで話になりません


こう斜め前方に飛んでくるのは、自分としてはファインダーでもっとも追いづらく、どこへ着水するのか判断が遅れます。

6枚目 
水しぶきは写っていますが、なにこれ?、という画像


着水地点の予測も誤り、AF駆動の戻りも遅く、カワセミを捉えきれませんでした。

7枚目

なぜかこの時点で、奇跡的に水面にピントは戻ってきて、カワセミも何とか姿かたちがわかる程度には写っているのですが、
飛び出したカワセミにピントが合っているとはいいがたく。

ピンボケですね。

結局この後、後追いで追いかけたものの、カワセミにピントを合わせることはできませんでした。

画面にカワセミがいるだけマシとも言えますけれど、比較的長く飛翔する斜め手前への飛びは特に捕捉しづらいのです。
もっと修業が必要です。


☆実例6

これは、実は、今回ブログの冒頭1枚目のシーンです。
このときは、若鳥新夫くんが高枝から飛び込むのを、橋の上からではなく、いつもの休憩所脇から撮っています。

《書き忘れましたが、高さ2.5メートルぐらいの奥の高枝止まり木の上にとまっているところから、カワセミが飛び出した瞬間にカメラを下に振って、カワセミを追いかけています。
若オスカワセミ君はスピードが極端に速いので、飛び出した一瞬の後が1枚目↓↓です。》

1枚目飛び出したと思った次の瞬間ですが、飛び込む先の水面にAFを合わせようとしています。

といっても、実は、
あらかじめ、このへんの水面にAFを合わせてあって、その上で再度AF-ONボタンを押してAFを合わせに行っているのです。

名付けて、「置きピン後追いフォーカス」
単なる置きピンではありません。

最初に置きピンしますが、カワセミの飛び込みに合わせてAF-ONボタンを押して、飛び込む予測地点を再フォーカスするのです。

これは、撮り慣れている人は、わりとやっている人も多いかもしれません。

止まり木にいるカワセミにピントを合わせた状態からAF駆動しますと、カワセミが手前に向かって飛んでくる場合、自分のレンズではカワセミが飛び込む水面にピントが合うまで時間がかかるのですね。

《手前方向に飛んでくると、着水間際でしか着水地点を把握できないことも多いので、AFの始動も遅れるのです。空中でカワセミにAFで合わせようとするとほとんどが奥にピン抜けしてしまいます。》

そのAF駆動時間を短縮するため、より近い水面にAFを合わせておく、つまり置きピン状態とし、しかし飛び込みに合わせて着水地点にAFを合わせにゆくのです。
少しのことですが、けっこうAF駆動時間が短縮されます。


《水面に置きピンといいますと、この辺と思った水面にピントを合わせて、その合わせたままの状態でカメラを固定し、そこへ飛び込んでくるのを待っている人がいますが、その近くには飛び込むことはあるでしょうが、たぶん1年待ってもジャストピントとなる位置にはカワセミは飛び込んでくれません。》


カワセミの里では、
自分が思う限り、
置きピン状態のままカワセミの水面飛び出しを撮れるのは、「冬場に池のへりに飛び込むとき」だけです。
このときは、飛び込む地点が、ピンポイントで予測でき、置きピンで水面からの飛び出しを撮れる場合があります。

中央止まり木から飛び込む際も、
これがあった時点では多少の置きピン後追いフォーカス候補地点(の水面)はあったのですが、

中央止まり木のない、今の止まり木の現状では、
橋の上から撮る限り、
あらかじめ置きピンをしておいて有効な場所はまったく思いつきません。

現時点では、
休憩所脇から撮る場合限定の、一つのテクニックと言えるかもしれません。

2枚目

カメラを少しまた振りましたので飛び込んだ地点は当初予測に近かったのですが、このカメラの画面ではやや右より上に飛び込んでいます。ですが、飛び込んだ近くの水面にAFしているところです

3枚目
飛び出してきましたカワセミに、おおむねピントが来た状態となっています。

これをトリミングしましたのが、冒頭の1枚。



いずれにしましても、

カワセミ撮りとしては、

ファインダーで追いかけるにしろ、
照準器などのような機材を駆使して追いかけるにしろ、
止まり木への戻りをねらうにせよ、

いかに中央付近の測距点でカワセミをど真ん中に追いかけられるか、
ということに尽きるかと思います。

ただ、AF駆動のそれほど速くないレンズを使用している場合、追いかけたカワセミそのものにピントを合わせに行ってもAF駆動、ピントのきかたが間に合わないことが多いのです。

人によっては、飛び込んであがった水しぶきにピントを合わせにゆく、
といいますが、
AF駆動の速くないレンズでは、それでは遅いことが多いのです。そのあと飛び出してきたカワセミに、まだAFが間に合いません。

その場合には、当方が試みているように、カワセミの飛び込む先の水面に一歩早くAFを合わせにゆく、
そういう試みも必要かもしれません。
幸い、カワセミの里の池は、いつも若干水が動いていていますので、水面にピントが合います。

これが、水面にピントが合いにくい不動池ですと、かなり困るのですね。一歩先に合わせに行くことができません。
カワセミに直接合わせるには、もう少しAF駆動の早いサンニッパとかそれ以上のレンズでないと。

《追記》
上のほうで、AF駆動が「遅い遅い」と連呼していますが、当方使用のEF400f5.6 L USM(超音波モータ使用)のAF駆動は、一般の普及型レンズに比べますとかなり速いんです。
一瞬というほどではないですが、遠くのものでも近くのものでも、何にでも、ほとんどストレスなくパッとピントは合います。
もちろん、最大スピードの飛んでいるカワセミにも、「きちんと合わせにゆければ」パッとピントは合います。これまで、そういう飛ぶカワセミそのものにパッとピントを合わせた写真も数多く撮っています。

しかし、カワセミの飛ぶ速度はとても速いので、いろいろな場所の水に飛び込んでダイブする際、それを瞬時に追いかけてゆくには、まだ力不足というか「自分では遅いと感じている」ということなんですね。

一般の方に誤解されるといけませんので、追記しましたが、
あくまで自分の感覚での「遅い」ですから、本文ではAF駆動の遅いレンズといいきっていますけれど、実際はかなりAFの速いレンズなんです。

《追記終わり》

ということで、
延々おつきあいをいただきましたが、

ふだん自分がどういう感じで撮っているか、ちょこっとだけ書いてみたのですが、
何がしかの読み物になれば幸いです。

しっかし、いいかげん呆れるほど長いですよねぇ。

ともかく、カワセミの撮り方も、百人百様。
機材もいろいろですから、
ご自分なりの機材、設定、やり方で撮っていかれれば十分で、

それでもまだどうも今一つというなら、
思いきって、

より有効に撮れる機材を導入する、

キャノン1DXにヨンニッパとかでしたら、
はるかに良い写真が撮れる確率が高まります。

まあ、貧乏ながら、
自分も1DXとか欲しいのですが、ですね。

《追記》
自分は、2015年3月にカワセミに出会いましたので、まだカワセミを撮り始めて2年半、7DⅡで撮って2年です。
撮り初めのころSONYα6000ミラーレス機にタムロン150-600レンズを付けて望遠換算800~900ミリで約3ケ月マニュアルフォーカス(飛翔を追いかけつつピントリングを操作する)でカワセミダイブを追っていました。その後、オリンパスOMーD E M5を経て、7DⅡに。
お使いのカメラ機種ごとに特性も違いますし、設定、撮り方、撮れ方も違うと思いますので、それぞれのカメラの適性に合わせて撮られればいいのではと思っています。
ただ、7DⅡやD500はカワセミ撮りにはピッタリの機種かと。
《追記 終わり》

《さらに追記》
少し説明不足&わかりにくい点がありましたので、内容自体を変えたわけではありませんがブログアップ後ちょこちょこ補足し《》内の記述、実例写真も若干追加しました。
《追記終わり》

では また。


☆☆
恒例カワセミを探そう?
岩の上から飛び出しましたメスカワセミちゃんを発見できましたでしょうか。

☆☆

西新井ころっけ君の近況
ご訪問、コメント、ありがとうございます。

今回のブログ作成には丸1日半費やしました。
あれこれ書いてみたのですが、少し長すぎました。
最近では一番長いですよね。

11日(祝)はときどき雨予報で、水元へは行けませんでしたがブログ記事もぜんぜん完成せずで。
12日本日以降、また一からカワセミ撮りに励もうと思います。朝から雨でなければ。

《えっと15日㈫追記》
えっと、これを書きました翌日13日㈰、水元公園「不動池」では、今年最後のヒナが三羽巣立って出てきまして、15日現在はまだ親鳥が給餌とかしています。
今週はずっと雨模様のようですが、ヒナは来週にはもういないかもしれませんので、ヒナ撮りで、池はカメラマン諸氏で賑わっている様子です。
詳しいことは、一写入魂さんのブログ(リンク)で。
《15日㈫追記終わり》

ブログ巡りは、雨が降り続けばさくさくめぐれると思いますが、曇り時々雨でしたら水元へ行ってしまうので滞るかもしれません。
奇跡的に晴れれば、水元でカワセミが出てこずにボーとしている間にめぐれるやもしれません。

※本日の一品

たまにはということでフルーツを。またまた半額ですが、
今回は、人気のフルーツということで6種類入っていたのですが、数が揃ったせいかなんとなく中途半端な組み合わせでした。キュウイフルーツ半円分を2きれとかブドウのようなもの4粒とか。
では。