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西新井駅にファミリーマートOPEN で & 英語学習に関する「暴論」ふたたび の巻 

皆さん、こんにちは。

きょうは、都心ではけっこう「雪」が降っていたのですが、遠く離れた足立区では一結晶も降りませんでした。距離的には近いようで、やはり、お江戸日本橋を発って隅田川をわたり千住宿を超えたその先となりますと、意外と違う天候なのですね。
西新井は、日光街道沿いの、千住宿と草加宿のほぼ中間に位置します。

で、ですね。
つい先日2月28日、西新井駅改札前に「ファミリーマート」がオープンしたのです。

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東武線 西新井駅改札口 駅ビル内に新オープンのファミリーマート

駅近くにあるデイリーヤマザキ4軒、セブンイレブン5軒、ミニストップ1軒に、ついにファミマが参入しました。

実は、ですね。
なんと、なんと、ですね。

西新井駅から半径200mの円周内というか、駅から歩いて2分以内には、
24時間営業のコンビニが10軒
あるのです。
当方のところからも、すべて歩いて5分以内の場所です。

都心でも何でもないところでは、驚異の出店率です。
莫迦じゃないの? とも思うのですが。

セブンイレブンの母体、旧イトーヨーカ堂(今のセブン&アイ ホールディングス)は、足立区の千住発祥ですから、セブン-イレブンが足立区を埋め尽くそうとしているのは、ある種自然の成り行きです。イトーヨーカ堂も、そこここにあります。

しかし、やはり、
こんなにあってどうなのか? と、人事ながら、思わないでもありません。

それだけ人口が多くて成り立つのか、それとも足しげくコンビニに通う人が多いとの算段なのか。
しかし、実際のところ、近場にこれだけあっては、各店舗の経営は、それぞれ結構大変だろうと思っています。

ですから、ファミマといえども、これまで、おいそれと駅近くには出店できなかったのですね。
既存の店舗群と戦わねばなりません。
駅からけっこう離れればファミマもいっぱいあるのですが、駅近く500m以内にはファミリーマートは出店できなかったのです、おそらく。

最後にできた1店のデイリーヤマザキは、「成城石井」撤退の後を、各コンビニチェーンで検討した上で、セブン-イレブンに決まりかけていたのを、その出店を食い止めるべく、デイリーヤマザキが無理やり出店したとの話でした。
おそらく、他のコンビニチェーンは、検討段階で、はやばやと出店不可と判断したことでしょう。

えっと、数年前のローソンは出来てから割とスグに閉店しましたので、ローソンは現在1店舗もありません。閉店の理由はわかりませんが。

あっと、コンビニではありませんが、駅近くには、マツキヨもありますよ。

☆☆
駅ビルの改札前へのファミマの出店条件だったのか、駅改札口を入って正面の「駅内の売店」が閉鎖になりました。
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しかし、ですね、このファミマの店内は狭いので、新聞、雑誌類を置いておくスペースがあまり確保できていません。
よって、旅行読売とか、週間アスキーとかを、駅で買えなくなってしまいました。

置いてある商品はコンビニと比べれば少ないですが、駅の売店には、売店なりの品揃えの良さがあったのです。当然、時刻表も売っていますし。

当方が行きに改札を通る5時台の時間には開いておらず、帰りの頃には既にラック棚に朝刊はないのでほとんど買えませんが、「英字新聞」も、やっと置き始めたのです。
この売店の閉店で、
西新井駅近くでは、10店舗ありましても英字新聞をどこのコンビニも置いてませんので、英字新聞は買えません。
まず、だれも読まないとふんで、コンビニが仕入れないからですね。
実際、置いても、まず売れないと思いますけれども、やはり、初めから「ない」のは寂しい限りです。当方も、たまには読みたくなるのですね。

☆☆
ということで、ちょっぴり西新井の話題をお送りしたのですが、
これだけでは、まったく英語ブログらしくありませんので、

だいぶ以前にお送りしました
《無茶な英語学習なのか? シンプル英文法・構文 について考える「暴論」》
というものを、ちびっと蒸し返しまして、
更に付け加えまして、若干お送りしたいと思います。

これは、けっこうな「暴論」を言い出すのです。

ですから、わりとこそっと出さねばなりません。
いつのまにか、すっと書いてあった、そういえばそんな感じのものがあったなあ、ちょっと一言ぐらい、という感じで出さねばなりません。
ソネットの方にも、あまり見つからないように、出さねばなりません。
◯◯◯◯省の人とか、◯◯委員会の方とかの目に止まっては、大事です。

あくまで、「ヨタ話」ですから、と、前置きして出さねばなりません。

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ジャーマンとあるので、ドイツパンらしきもの。ファミマの隣の神戸屋パン屋さん。
ちょっぴり塩味で、食べごたえ噛みごたえのあるパンです。

☆☆
ということで、以下、暴論のスタートです。

ここから先は、非常に長くて、ほんとにクドくなりますので、えっと、普通の方は、ご注意ください。
スクロールして飛ばしても一向に構いません。
とにかく、くだくだと、いきまきますので、ご注意ください。

A.
おっと、いきなりスゴイ話題を持ち出しましたね。
大丈夫か?足立sunny。
そのつたない英語力で、ホントに、何か、語れるのか?

「暴論」宣言して、どうこに向かおうというのか?
許される暴論と、許しがたい暴論があるぞ!

まさか、ORT(オックスフォードリーディングツリー:イギリスの小学校教科書)を、日本の中学校の教科書に全面採用しろ、とかは、言い出さないよね?

えっと、
それは、言いません。でも、暴論を言うと思います。

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KitKat 抹茶はおいしいぞ、と言いたいのですね。

職人かたぎ「揚げおかき」も、わりかし好きなんです。

このぐらいは、語れますね。


☆☆
えっと、ですね。

中学校で習う、基本的な英語の仕組みというのは、あるわけです。

冒頭の本 「これでわかる英文法 中学1年~3年」は、その英文法の総復習本です。

むろん、教科書は、何を使用するかは学校によって異なりますが、科目に合わせて、それぞれ1年分づつ、いろいろなのがあるわけです。


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教科書完全準拠の、リスニングCDも、売っています。
これは、東京書籍のニューホライズンです。
学校でも、リスニングは、多少やっていると思う次第です。

公立の中学校での英語の時間が、(ゆとり返上で)どうも、週3回から4回へと戻るみたいなのですが、中学での英語学習というものは、本格的な英語学習のスタートです。

こんなことをいうと叱られますが、中学の段階での学ぶ項目というのは、実は、わりとよく出来ているのではないか、そう思っています。
お前ごときが良し悪しを言うな、と言われてしまうかもしれませんが、中学英語、かなり使える内容を教えてくれる、スタート学習だと思います。

ゼロからスタートですから、基本的な英文の仕組み、文法、構文、語彙(単語、熟語)を、同時に、着実に学習する形になっていると思われます。

ゼロからスタートというのは、まっさらな状態ですから、実は、「一番むずかしい部分」なのです。
習う方も、教える方も。

マンツーマンならいざしらず、大勢の生徒に一度に教えなければならないわけですし、生徒の方も全てを徹底的に聞き尽くして一切の疑問なく消化するというわけにはゆきません。
ある部分、わかってもわからなくても先に進む、という面も否定できません。

しかし、
当方の推奨するような、「多読」という部分では、「何も知らないのに読む」「日常でも全く使っていないのに」、ということになりますので、
ほとんど絵ばかりの本とか、単語2つ3つと絵とかを、たくさん眺めて、また、そういう英語を聴いてしゃべっていかなくてはなりません。

自分で体得していく英語。
ゼロからでは、かなり、ほんとうに、膨大な時間がかかります。

巷で人気のキッズ英語スクールは、子供たちが自分で体得してゆく面は多いものの、子供に合わせて「教える、教わる」学習法がベースと思います。
しかし、幼児・小児相手の、この部分は、ほんとうに難しい分野で、先生方は教材を含め、あの手この手で努力をされています。
そういった先生方の努力部分で成り立っているのが、こういったスクールで、当方のような者には、到底真似できません。


それにひきかえ、ある程度の年齢になってからの「教わる」「学ぶ」英語学習法では、
仕組みとカリキュラムを作ってしまえば、比較的短時間の学習で、
徐々に英語の仕組みを学んでゆくことが出来ます。
もちろん、先生に負うところは大きいのですが、ある程度の英語力があれば、生徒を指導することが可能と思います。

それが、中学英語。
これは、実際、かなりよくできていると思います。

改めて、先の「これでわかる英文法中学1年~3年」を読み返してみたのですが、詳しい時制もありますし、進行形、受身形、完了形、比較形といった文構造から、不定詞、関係代名詞、分詞といった基本的おおどころの文法解説もなされています。

大型の版本ですが、字も大きく、150ページで、中学全部をまとめています。
これは参考書ですから、学校で、この辺までは、学習するということですね。
項目があるから、詳しく学習するとは限りませんが、一応基本的なことは習う、そういう感じだと思っています。

☆☆
さて、この中学段階が、苦手意識で終わるか、得意で終始するかは、そのあとの英語力の伸びにはかなり影響するのですが、それはひとまずおいておきまして、こういう英語・英文法を学びまして、

ここで、ふつうは、高校へと進みますね。今ですと、たいがい。


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高校英語 FOREST です。
これは古い版ですが、別段、日進月歩の科学技術ではないので、多少古くても何ら差し支えありません。

で、ですね。
この参考書は、ビッシリと細かい字が詰まっていて、550ページ、もあるのです!
高校英語で学ぶ内容を網羅すると、そのくらい必要だということですね。

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ある一部分の目次です。
分詞構文だけでも、相当の説明がなされていますね。


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こちらは、オールインワンという、文章で学習してゆく総合参考書です。

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大まかな目次です。約500ページ。CD付き。

1ページに1例題の文章、その下に文法、語彙などの解説がつきます。
この文&解説を読んでいくだけで、早くても、半年ぐらいかかる内容です。
やはり、高校英語の総合学習というと、これだけのボニュームになるのです。

つまり、高校英語というのは、相当に難物だ、ということですね。

変な例えですが、
学校のプールを使って、やっと10メートル泳げるようになった子に、往復5キロの遠泳とか、国体選手を目指させるとか、そんなような感じです。

もう一つ例えますと、学校の遠足とか普段の活動で、低い山登りとかハイキングとかを何度か経験させた者に、さあ次は2500m超級の穂高連峰の縦走だぞとか、ロープとザイルを使って登る登山を強いるとか、エベレスト遠征に備えさせるとか、そんな感じです。尾瀬のハイキング&登山も満足に出来ない者に、穂高が登れるずもありせん。

もうちょっと言いますと、全ての野球少年、サッカー少年を、全部プロ野球、Jリーグの選手に養成しようとするよりもっとひどく、野球やサッカーを学校の授業でちょっとやっただけの生徒全員を、「ブロの選手」にしようとシゴクもの、に他なりません。
140キロの速球を打つ練習や、高度なドリブル、フォーメーションプレーの練習など、一般の生徒にはいらないのです。

しかし、「英語」だけ、なぜかそういう練習、過剰な訓練を余儀なくされているのです。
それは、カリキュラムを作成する側に、大いなる勘違いがあるからです。

ふつうの英語学習者=学校の生徒=みんなは、プロの選手になるわけでも、登山家になるわけでもないのです。

そういうものとは違うものとして、それなりに英語ができればいいのです。
だれでも運転免許をとって、車の運転ができ車が使えるように、英語が使えるようになればいいのです。


ここで、ですね、
ついにといいますか、冒頭で宣言しました「アレ」をですね、出すわけです。

あれ、つまり暴論、ですね。

いまから、暴論を持ち出しますから、準備してくださいね(何を?)

皆さん、準備は、いいですか?
本当に、いいですか?


いきますですよ。

本当に、いきますですよ。

いざ。せ~の。
(ヤマちゃんの、悪しきモノマネですね)
 ↓

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これは、たしかに、上の抹茶部分が美味しいのです。神戸屋パン屋さん。


高校英語は、かなりの部分、いらないんですよ!
はっきりいって、ムダな学習なんです!
こんなことを根掘り葉掘り高校で教えているから、いつまでも、高校時点で、英語ができるようにならないんです。

あ~、すっきり。
えっ、すっきりしませんか?

そういえば、理由をぜんぜん書いてなかったですね。
一応、あるんですね、理由が。

A.
オイオイ、そんな事いってたら、おまわりさんに捕まるぜ。
日本人=英語不要論、というのなら、それはそれなりに』納得するがね。

B.
文法をしっかり勉強しないと、いつまでも英語出来るようにはならんだろう!
逆じゃないのか、それこそ逆だろうよ。
だいたい、文法を軽視していると、読めない文ばかりだし、ろくな文が書けないぞ。

C.
さては、勉強したくない症候群だな。
でも、自分がするのじゃないから、いいんじゃないの?
文法は、基本中の基本だぜ。オレはFOREST丸暗記派だな。 

☆☆
いろいろと、ご意見があるようです。

では、いくつかの観点から、みてみましょう。


♪まずは、英会話。

分詞構文の細かい用法を知らないと、会話ができませんか?
関係代名詞の形容詞的用法とか~用法とかをわからないと、相手と話が通じないのですか?

これはもう、言うまでもありませんね。
そんなこと、英語で会話している人の、一割も知りませんよ。

会話の観点から必要な事項は、高校で習う事項の半分以下、いや1/3以下で済みます。
英会話の達者でない当方が言うのはおこがましいのですが、聴いて、しゃべってナンボの世界ですから。
高校で習う文法事項の多くは、「読み・書き」のためだと言えます。


♪続いて、英文の読解(読み)。

読むだけでしたら、

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例えば、to 不定詞の用法、こんなに詳しく学習する必要はありません。
学者じゃないんですから!

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関係代名詞、関係副詞、英文ではよく出てきますね。

しかし、説明の半分は、単なる学術分類です。
学者の自己満足のための分類、真理追求とかいう分類なんですよね。

いいかげんに、「本当に必要な事項と」、枝葉の事項を、区別してくれませんか?そう、いいたいのです。
そう、学者の方と、文部省に、言いたいわけですね。

限定用法と継続用法、そんなに大げさに言うことですか?
関係副詞などは、全部で1時間もあれば、みんな納得で、説明が終わりませんか?
それで、生涯困らないのではありませんか?


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比較級、最上級など、比較については、ですね。

これまでの話と矛盾するようなのですが、
これは、しっかり学習すると、極めて有益です。
なぜかと申しますと、これは、よく英語に出てくる知っとくとホントに便利なキマリごと、だからです。


英文を数多く読むだけで、自らこのキマリごとを習得するには、ほんとに長い期間とスゴク多い読書量を必要とします。
比較に関しては、代表的なものを、それなりの理屈とともに覚えた方が、学習的にはるかに効率的だと思います。
もちろん、よく登場するものを、ということであって、生涯で一度もお目にかからない事項まで覚えるのは、無駄以外の何物でもありません。

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こちらのパンは、買っておいても無駄にはなりません。
アーモンドペストリー、なかなか美味しいです。



そして、ですね、英文法を、このような高校の学習体系(学習指導要領)に添って詳しく学習したからといって、英文がスラスラ読める、ということには、イコールでつながりません。

イコールであれば、かなりの大学生は、「みんなすらすら読めているはず」、ですから、ですね。

受験でやっていますから、一応の英文は読めるはずなのですが、
実際には、「外国の子供向けの児童書の簡単な英文もすらすら読めない」のに、

「難しい英文を、辞書を片手に、時間をかければ、なんとか解読できる」、のですね。

こういう技術を会得したというのは、
学校教育の一つの大きな成果ですが、

実用的な観点から言えば、英文の読解が出来る、とは言い難いと思う次第です。

その難しい英文も、専門的な技術提携文書とか別においておきましても、一般のペーパーバックとか、新聞とかは、全くお手上げ、ということになりますと、
「辞書を駆使して、短い英文を、とにもかくにも解読できる技術」、
というものを身につけたことが、どこまで役に立つのかどうか? ということになります。

上のクラスの英語力のためには、高校・学校卒業後に、各人の相当の根を詰めた学習が必要、というのが、現状と思います。
ですから、社会人になって、みなさんTOEICとか、英検とかですね、ものスゴイ時間をかけて、英語学習されているわけですね。


♪では、英文を書くこと、はどうか?


実はですね。
この「英文を書く」ということに関して、日本の高校英語教育は、かなりの力を発揮するのです。
もちろん、きちんと全部学習して、事細かに全部覚えていれば、ですが。

文法、構文の細かいところまで学習していませんと、英文をキチンと書いてゆくのは、なかなかに大変です

なまなかな知識では、スグに、間違います。
その意味で、高校英文法の知識が十分詰め込まれていれば、書ける前提条件は整う、と言えます。
つまり、高校の文法事項をキチンと駆使すれば、「英文を書ける」、そうは言えます。

しかし、ですね。
かかしは、scarecrow.

巷に、「日本人の書いた英文は、どうも、どこかおかしい」という説が流布されていますように、
習い覚えた文法書の記述どおりに、文法書で教えられたとおりに書いたからといって、

普通の、かならずしも、[通じる英文]になるとは、限りません。

実際、「文法的につなげると一応意味は通るみたいだけれども、この場合、そうは言わないのではないか?」 と思う英文が、身の回りには、けっこう目に付きます。

ワリと頻繁に見かけますのが、「ニホンゴ直訳英文」と「or or つなぎ文」ですね。
どちらも、はっきしいって、時間をかけて得たものとしては、ペケなんです。
何も当方は、この英語がダメだとか、日本人のよくやる英語の間違いがどうのこうの、と、あげつらっていいたいわけではないのです。

ただ、一生懸命時間をかけて得た成果が、その努力に見合ったものになっていない例として、取り上げているのです。

 ☆
「or or つなぎ文」、というのは、日本語の「又は」を or に置き換えて、複数出てくる「又は」を全部or にして使ってゆく文ですが、
そういう文体を好むホンの一部の人以外、普通に英文ではあまり使われていません。
たまに好んで使っている人がいないわけではないのですが。

英語は、原則、and でつなげるんですね。

又は、を多用する日本語の文を、日本人が英訳しますと、or or 傾向が現れます。


ニホンゴ直訳英文というのは、例示しにくいのですが。
意味としては、一応ちゃんと取れるのですが、この場合、よく使われる英語のフレーズを普通は使うだろう、という類の文です。

いずれも、
どうしてこういうことが起きるかと言いますと、
これはもう、「実際の英文に触れる回数が少ない」、ということに尽きると思っています。

普通、こういう場合は、こう言うのではないか、という下地ができていないわけです。

これについては、いろんな「ノウハウ本」が出ていますが、
そういうノウハウ本を学習するのではなく、
普段から英文を数多く読んでいれば、それが例え新聞や雑誌の記事などでなく、やさしい英語のものであったとしても、下地はできます。
英語学習から、やさしい英語の物語や文章を数多く読む、という当たり前のことが抜けているわけです。


ただ、ですね。
高校の学習時間内では、学習する事項が多すぎて、時間が足りず、実際の英文に触れる機会というのが、少なすぎるということですね。
これは、中学からのひきつづきの課題です。

むろん、副読本や、お手本文などはあるのですが、それでも、やはり「量不足」は、いかんともしがたい、そう思います。

では、自発的に、高校生が、学校教材として与えられているもの以外に、いろいろな英文を読むか?
例えば、校内の図書館にある英語の本とか、
ということになりますと、これも疑問です。


まず、どのような本を読んだらいいのか、というアドバイスが個別に必要です。その体制は、なかなか整わないでしょう。

そして、慣れておりませんから、読むのに、大量の時間がかかります。相当の時間をかけざるを得ないということは、他の科目の学習時間や本人の余暇時間を、大幅に拘束します。

英語がわりと好き、苦手でない、という状態でもそうですから、英語に苦手意識がある場合は、全くの埒外です。
はなから、読書意欲が生じません。

昨今の普段から日本語の本の読書習慣のない、そういう高校生でしたら、英語の本など、さらに読めるものではありません。

では、いかんともしがたいのではないか? 
そういう声も、あがるわけですね。

☆☆
解決の方法は、今の学校教育ですと、二つぐらいしか、思いつきません。
まあ、とてもヘンテコな解決法なのですけれども、ですね。

(1)
一つは、学習指導要領を、根本的に見直し、シンプルな英文法、構文、というものを作り上げること、です。

これは、ほんと、大事だと思うのですが、英語教育のお偉い関係者は、だれも手を付けてくれません。

これには、英語学者と、文部省など、全面的な協力が必要になりまして、
実施が極めて困難なのですが。

《まあ、ありていにって、ムリともいいますね。》

こんなに複雑で面倒な文法教育を、徹底的に高校でしている限り、日本人の大方の人は、高校時代には英語ができるようにならない、正直、そう思います。

シンプルな英文法、構文にして、「初心者スキー学校をはやく卒業させ」、その浮いた時間で、実践の英語学習に取り組むべきと思います。

変な例ですが、スキー(雪山ゲレンデでやるスキーですね)ですと、いろんなコースで、実際に数多くスベルということですね。

滑っているうちに、スキー学校で学んだことが、自覚として身についてくるのです。
そして、この経験を元に、またスキー学校(脱初級クラスの授業)で、上の技術を学ぶことが可能となります。


そういう経験ナシに、いつまでも、「学校ゲレンデ・スキー教室」でチマチマと、初心者クラス、次いで初級クラス、そして中級クラスを受講し、毎日毎日えんえん学校内ゲレンデの講習会で教えてもらい、せいぜい2回ぐらいしか滑らず、スキーというよりも、曲がり方の足の角度とか身体の向きとかをやっていても、どうなのかと、ですね。

ひとたび他のゲレンデ、ホンの少しだけ違うゲレンデに出ましたら、

全くのお手上げ状態、そういう感じがするのですね。


これを、「学校ゲレンデいつまでも初級の法則」といいますね。

学校ゲレンデ自体も、それなりのゲレンデですから、いろいろなことは出来るのですが、実際に他のゲレンデにいってみませんと、しっかり技術が身についていて、そこで滑れるかどうかは、わからないのですね。
もちろん、これは、当方しか使っていない、あやしげな法則ですが・・・。


ただですね、今の制度のもとで、早期に「英語が出来るようになった方」というのを、みてみますとですね、
かなりの方が、
「学校ゲレンデ」を早々に離れて、自分で他のゲレンデで滑られた方なのですね。

NHK の講座を、中学・高校から熱心に聴いて学習されておられたとか、
FEN とか(VOA とか)で、独自にリスニングをされていた方とか、
洋楽などでその方面に熱中されていた方とか、
ESSで英語をされていた方とか、
ですね。

そういう方は、「学校ゲレンデ・スキー教室」英語の根本的弱点を(本能的に見抜いて、又は、何かの契機で補う機会を得て)、別のゲレンデで独自に滑って英語力を向上させた、そういう視点でみてもいいのではないか、そう思っています。

ちなみに、
スポーツで申しますと、ゴルフなども、そういう部分は多いと思います。
普段のスイング練習とか、理論とか、基礎練習は大事ですが、コースに出て、実際のプレーを多くしませんと、結局は、上達しませんね。

多くコースに出たから上達するわけでもないのが、日曜ゴルファにはアタマの痛いスポーツたる部分ですが、実際のコースでは、同じゴルフですが、一つとして同じ状況のプレーはありませんから、やはり実践で身につけていく部分は大きいと思います。

どうも、悪いクセですが、話がアサッテに飛びますね。


(2)
もう一つは、ホームワーク(宿題)です。
宿題を、英語の問題・解答のようなクイズタイプのものではなく、「読書」にしてしまうのです。
英語の物語の読書、これを課題とするのです。
もちろん、難しいのはダメですよ。やさしい英語で書かれたものです。

難しい新聞などの英語を読書課題とするのは、今でもしているとことはあると思いますが、これは、まったく発想が異なります。ダメなのです。

学校教材の副読本も、そういう観点からできているのでしょうけれども、ちょっと不適格でどうかとは思うものもあるものの、もっと面倒なNYタイムズとか、Timeとか、生徒への宿題にだしましたら、それこそ英語の出来ない人を量産するだけです。

楽しく読める、やさしい本が、いいのですね。そういう本、物語を、ホームワークとして読書課題として欲しいのです。
「学習」というような観点の本は、選択肢としては、いらないのです。

これも、暴論中の暴論ですね。
《一応、自覚はしているのです》。

しかも、この読書は、
夏休みの課題のような、感想文を書けとかの読書ではありません。毎日のというか、毎週の課題読書です。
学校側で本をそろえる(個人で購入すると相当の出費となる)のが大変でしょうが、
「国語」では、大概の小学校で、課題読書を実施しているように、英語でも、「読書」のホームワーク化は可能と思います。

英語を始める中学校から、読書を、ホームワーク的に実施できればよいのですが、少なくとも、高校では、強制的読書を取り入れる、それが改善方法の一つ、と考えております。

☆☆
しかし
暴論は疲れますね。

ファミリーマートは駅ビル内に出来ましたから、午後9時までに行きませんと閉まります。
現在は午前0時30ですから、ファミマは既に閉まっています。よって、10店舗あるうちのどこかに行きませんと、夜食が買えません。

夜食を買わなくとも、

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ファミマの隣の神戸屋パン屋さんで買ってまいりました、パンがあるのですが。

まあ、気楽にこういう暴論をいうところに、当方のいいかげんさ、というかそれなりのよさ(ダメさ)、があるわけですが。

いくら待ちましても、
シンプル英文法、構文、というのは、実現しそうにありません。
いろいろと提案されている方はいますが、それは、学習指導要領に採用される見込みが、あまりありません。

もうずっと、この七面倒くさい小難しい英文法でやってきましたですから、ですね。
これではダメダ、という結果が出ているにもかかわらず、それを認める気配も、全くありません。

まだ、英語学者や文部省では、
工夫すれば、努力すれば、これを高校英語の時間内で身につけられる、
それで英語力は必要十分に向上する、と思っているのですね、おそらく。

逆にいいますと、これを身につけることが、英語学習の必須、至上命題、だと考えているのですね。

アタマの良すぎる人には、できない人の苦労が、ワカラナイのです。
高校英語でやることを全部きちんと覚えて、それで使いこなせる人なんて、ほんっとにホンの一握りなのです。


「そんなにスーパーにできない人=普通の人」が、どうすれば標準の体制内で、身に付く英語ができるようになるか、そういう考えは浮かばないのですね。

だれでも運転免許はとれるように指導できるのです。全員をプロのレーサーにするわけではないのですから。
でも、高校の学校英語では、プロレーサーを目指して、指導してしまうのです。
高校の英語授業では、あたかも野球で140キロの速球を打てるように、全員が、猛特訓しているのです。
守備練習も、地獄の特訓ですよ。

高校のカリキュラムが、文法部分で、根本的にスリム化しない限り、
英語の出来る高校卒業生は、ホンの一握りのまま。

難しいことを至上命題として実現すると、英語ができない人が出来上がる、

という、ですね、
当方が主張するとても変な感じを、納得していただくのは、かなり困難なのですが、
正直、そう思うのですけれども、ですね。

「運動をしないような生徒まで、全員をプロ選手に養成する」、それを不思議とも何とも思わない、そういう英語指導のままではいけないのではないか、と。

えっと、次回は、普通の、良い子の英語ブログです。
もしかしたら、ちょっと英文TANKA かも?

では また。



西新井sunny-side up の近況

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えっと、暴論を蒸し返したのですが、クドくて、長すぎましたね。
まことにもうしわけありません。
どうも、無駄に本を集めすぎましたようで、精神的に疲れているようです。
ゆっくり本を読むと癒やされるのですが。

現在午前1時半ですので、ブログ巡りは、コンビニ巡りの後に、徐々にお伺いしたいと思います。しかし、夜明けのあと、モーニングを食べた後になるかもしれません。
ご訪問ありがとうござます。

えっと、こういうことを宇陀宇陀書いていますと、このあと人気も急落すると思うのですが、この2~3日、PV数(ソネット調べ)はなぜかまた少し増える傾向にあります。ご訪問者は減っているのですが。

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では。

え~と、少し追記です:
後半部分の「英語に関する暴論」につき、コメント欄でも申し上げたのですが、少し補足したいと思います。

高校の英語ですが、特に「文法」が問題なのですね。

実は、当方、英語は中学以来ずっと、お勉強科目のなかでは苦手でして、高校受験(英語だけ90点を大きく下回って60点ぐらい)でも、大学受験(英語は全然ダメ)でも、足を引っ張っていました。大学院進学を断念しましたのも、英語ができないから。
で、ですね。

50歳を機に、英語の原書で本を読みたいと思いまして、英語に取り組もうと思ったのですが、その時点では、「高校でやる文法」は、「とっても大事なもの」、「これをマスターしないと英語ができるようにならないもの」だと思っていたのです。このとき、すでに、高校卒業から30年経っていますのでもともと苦手でした文法などすっかり頭から抜けています。こりゃいかん、というわけで、このブログ記事で出しています文法の本2冊は、そのときにあわてて買ってきたものなのです。やり直そうと思いまして。

 しかし、同時期に、「英語の多読」という学習法を知りまして、面白そうだし思い切ってこれをやってみよう、ということで、絵本から始めやさしい英語の本をドンドコ読んでいったのです。この2冊の文法書は押入れにしまって、ですね。
すると、どうでしょう。文法書など押入れに入れたままなのに、いつのまにか英文が読めるではありませんか。リスニングなどの訓練を特にしていないのに、ゆっくりなら英語も聞き取れます。

 で、ですね。じっさいに沢山読んでわかったこととして言えば、「高校である英文法」は、英語ができるようになるためには、ほとんど「いらない」とうことですね。少なくとも、2/3は不要です。

 ただし、英語の本や実際の英文をたくさん読んでいない人、たくさん英語を聴いていない人、そういう英語に慣れていない人達にとっては、この文法しか、英語上達の指標がないのです。
暗記するほど文法をやって、細かい単語を覚え、単語や文のリスニングをして、くりかえし「試験、テストの問題を解いて」英語力を向上させるしか、方法が思い浮かばない、やりようがない、とも言えます。もちろん、英語力は、これを繰り返し徹底的にやれば、相当向上するのです。
英検1級の方や、TOEICテスト高得点の方が、(普通の人から見れば)スンゴク英語のできる方、であることは確かなのです。

 ただ、ですね。このようなやり方で英語ができるようになるためには、「血の滲むような努力」「毎日の暗記の連続」「長い学習の年月」が必要なのです。つまり、現在高校でやっている文法事項というのは、そういう努力をできる方かアタマの良い方だけが現実的には身につけられるもので、いわゆる普通の人は、「役に立つように身に付ける」のが困難な事項なのです。

 では、これを身につけないと英語ができるようにならないか?といえば、答えは、はっきしいって No なんですね。
高校でやる小難しい文法など殆ど知らなくても、英語はできるようになるのです。
「聴く、しゃべる」には、中学の文法で十分ですし、「読む」にも高校文法はいりません。「書く」のでさえも、英語に十分慣れさえすればある程度自然にそれなりの文法知識が身につくのです。日本で学者・先生が説明しているものとは「違う」文法知識ですが。
どの面をとっても、日本で金科玉条とされているようなスンゴク細かい文法・文法書を丸暗記する必要は、どこにもありません。

 というわけで、ぶっちゃけて「暴論」としていえば、「高校の文法はいらない」「高校英語では無駄な学習項目に時間をかけて、生徒全員をかなり無意味にシゴイている」ということになるかと思います。 ですから、かなりの生徒が、英語から脱落するのです。方向がアサッテに狂っている目標が高すぎて、こりゃ~どうにもついていけん、となるのですね。生徒全員に英語の先生になれ、といっているような学習事項なのです。

では また。
次回は、ほんとに、おとなしく、良い子の英語ブログです。


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ゆうのすけ

お疲れさまです!^^
指の怪我はなんとか 止血と何度も救急ばんそうこうのはりかえをしたおかげか?治りは早いかもしれません。^^ 今は財布にばんそうこうを幾つも入れてあるんですが 以前は現場仕事で 指先を怪我しちゃうと 何で止血しようかと ひもを探したり 時には モルタルや川砂が入っているビニールをある程度の長さに切って縛ったりしてました。^^ 輪ゴムなんかがあると良いんですけどね!^^

あ!このデニッシュのような パイのような パン美味しそうですね!はじめに出て来ました ジャーマンは 秋川さんがお好きそうなパンかもしれないですね!^^☆

(余談)ローソンは むか~しバイトをしていたことがあるのですが うん十年前のその頃から意外と シビアかもしれないですね。採算が合わないと 撤退するの早いです。^^
 
by ゆうのすけ (2014-03-08 04:18) 

アルマ

ウチの方は地元ユニー系のサークルKばかりでしたが、セブンイレブンの進出により一気に潰されました。
それ以来、ウチの様な田舎でもコンビニ過密状態・・・ホントにやっていけるんでしょうかね(^_^;)
by アルマ (2014-03-08 05:25) 

なんだかなぁ〜!! 横 濱男

コンビニが10軒とは、雨後胃ですね。。
そんなに競争しても疲れるだけなのにね。。
共倒れしないように。。。
暴論の間にあるパンがいいですね。。
アーモンドペストリーが食べて見たいです。。

by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2014-03-08 07:46) 

PENGUIN

コンビニ多いんですね。
駅前には沢山のコンビニがありますが
立地条件が違うので、何とかやっていけるようです。
高校の英語は無駄なんですね。
by PENGUIN (2014-03-08 10:47) 

足立sunny

ゆうのすけさんへ。
とにかく、腱鞘炎とお怪我、大事になさってください。何とか、止血はできられたようですが、よく使わざるを得ない部分ですので、ムリは禁物です。
うちの近くのコンビニも、それぞれ出店が「成り立つ」事情はあるのですが、「あのデカイ、デイリーヤマザキ」と「一番立地の良いミニストップ」以外は、どこも、大体いつも空いていますので、大変だろうとは思います。
ほんとは、味のある個人商店が好きなのですが、こちらは少しづつ少なくなってしまいました。、
by 足立sunny (2014-03-08 19:22) 

足立sunny

アルマさんへ。
セブン-イレブンのブランド力は、やはり大きいようですね。当方的には、どちらかといえば、ファミマやローソンのほうが好きなのですが。特に、「パン」で、ですね。
ある経営者の方のお話では、夜がやはり問題で、よほど繁盛しているお店以外は、経営者自身でお店に出る時間が長時間となり、過労が続くそうです。本部出店ならばまだしも、個人経営で家賃を取られるところでは、まず続かない、そう思います。
個人的には、あとローソンが欲しいのですが、さすがにこれ以上は出店不能と思います。
by 足立sunny (2014-03-08 19:33) 

足立sunny

なんだかなぁ〜!! 横 濱男 さんへ。
アーモンドペストリー は、けっこうなお味で、値段も手頃、いいかと思いました。
実のところ、ほんとの駅前には、以前はコンビニは1軒もなく、駅から100メートルほど離れたところに、それぞれの方向に分散して、もともとセブン-イレブンが3軒、デイリーヤマザキが1軒あっただけだったのです。
そこへ、駅近くの大工場の移転に伴うマンションの新築、ビルの新設などがありまして、I階にコンビニ、ということで、ほとんど一気に10店になってしまった次第です。結果、便利といえば便利なのですが、昔からあったお店も含めて、今はそれぞれ大変だろうと思います。
by 足立sunny (2014-03-08 19:50) 

足立sunny

PENGUIN さんへ。
個人商店のコンビニオーナーは大変でしょうが、あればやはり便利ですので、それぞれ頑張ってほしいと思っています。
高校の英語ですが、特に「文法」が問題なのですね。
実は、当方、英語は中学以来ずっと、お勉強科目のなかでは苦手でして、高校受験(英語だけ90点を大きく下回った)でも、大学受験(英語は全然ダメ)でも、足を引っ張っていました。大学院進学を断念しましたのも、英語ができないから。
で、ですね。50歳を機に、英語の原書で本を読みたいと思いまして、英語に取り組もうと思ったのですが、その時点では、「高校でやる文法」は、「とっても大事なもの」、「これをマスターしないと英語ができるようにならないもの」だと思っていたのです。このとき、すでに、高校卒業から30年経っていますのでもともと苦手でした文法などすっかり頭から抜けています。こりゃいかん、というわけで、このブログ記事で出しています文法の本2冊は、そのときにあわてて買ってきたものなのです。やり直そうと思いまして。
 しかし、同時期に、「英語の多読」という学習法を知りまして、面白そうだし思い切ってこれをやってみよう、ということで、絵本から始めやさしい英語の本をドンドコ読んでいったのです。この2冊の文法書は押入れにしまって、ですね。
すると、どうでしょう。文法書など押入れに入れたままなのに、いつのまにか英文が読めるではありませんか。リスニングなどの訓練を特にしていないのに、ゆっくりなら英語も聞き取れます。
 で、ですね。沢山読んでわかったこととして言えば、「高校である英文法」は、英語ができるようになるためには、ほとんど「いらない」とうことですね。少なくとも、2/3は不要です。
 ただし、英語の本や実際の英文をたくさん読んでいない人、たくさん英語を聴いていない人、そういう英語に慣れていない人達にとっては、この文法しか、英語上達の指標がないのです。暗記するほど文法をやって、細かい単語を覚え、単語や文のリスニングをして、くりかえし「試験、テストの問題を解いて」英語力を向上させるしか、方法が思い浮かばない、やりようがない、とも言えます。もちろん、英語力は、これを繰り返し徹底的にやれば、相当向上するのです。英検1級の方や、TOEICテスト高得点の方が、(普通の人から見れば)スンゴク英語のできる方、であることは確かなのです。
 ただ、ですね。このようなやり方で英語ができるようになるためには、「血の滲むような努力」「毎日の暗記の連続」「長い学習の年月」が必要なのです。つまり、現在高校でやっている文法事項というのは、そういう努力をできる方かアタマの良い方だけが現実的には身につけられるもので、いわゆる普通の人は、「役に立つように身に付ける」のが困難な事項なのです。
では、これを身につけないと英語ができるようにならないか?といえば、答えは、はっきしいって No なんですね。高校でやる小難しい文法など殆ど知らなくても、英語はできるようになるのです。「聴く、しゃべる」には、中学の文法で十分ですし、「読む」にも高校文法はいりません。「書く」のでさえも、英語に十分慣れさえすればある程度自然にそれなりの文法知識が身につくのです。日本で学者・先生が説明しているものとは「違う」文法知識ですが。どの面をとっても、日本で金科玉条とされているようなスンゴク細かい文法・文法書を丸暗記する必要は、どこにもありません。
 というわけで、ぶっちゃけて「暴論」としていえば、「高校の文法はいらない」「高校英語では無駄な学習項目に時間をかけて、生徒全員をかなり無意味にシゴイている」ということになるかと思います。
by 足立sunny (2014-03-08 20:48) 

NONNONオヤジ

子どもがいないので、定かではないのですが、
今の高校の英語って、リーダーとかグラマーとか
なくなったんですよね?
たしか「コミュニケーション英語」とかって科目名になって、
授業はすべて英語で行なうことになったと聞きましたよ。
数年後には中学校も英語の授業は英語で行うように
なるみたいですね。
何だか、英語教師がもっとも大変な気がするのは
ぼくだけでしょうか……^^;。
by NONNONオヤジ (2014-03-08 23:01) 

秋川滝美

結局、どういうレベルの英語を必要とするか、に尽きると思います。
英語で絵本を読みたいのか、小説を読みたいのか学術論文を読みたいのか・・・。
現在の高校教育は、大学で専門書を読みこなしたり、社会に出てから国際会議でプレゼンしたりすることを視野に入れているのだと思います。
そうした意味で、全員に必要なことではない。そのレベルの英語でなければ、そこまでしなくても身に付くという意味であれば、足立sunnyさんの仰るとおりだと思います。もっと目的別教育があっていいと私も思います。

by 秋川滝美 (2014-03-08 23:16) 

銀狼

私が高校生の時、アメリカより留学生が来たのですが
初日に英語教師が勇んで通訳をしていたのに、
全く通じなくて失笑を買っていた事をなぜか思い出しました^^;
by 銀狼 (2014-03-09 00:10) 

足立sunny

NONNONオヤジさんへ。
コミュニケーション英語は、「小学校の英語カリキュラム」だと思うのですが。
当方が無知なだけで、高校のカリキュラム内容が大幅に見直され、変更になったのかもしれないのですが、高校英語の科目のお題目は代わり、外国人の先生も常駐して日本の先生方とともに教えるようになっているかと思いますけれども、実際に教える内容は、さほど変わっていないと思っています。英語での授業は大幅に増えたと思うのですが、外国人の方の授業はともかく、すべて英語で、ということではなく、「できるだけ英語を使って」と思います。(文法事項のto不定詞とか、関係代名詞とか、すべて英語で説明するのは、日本の先生も生徒も理解不能ですし)。
そしてですね、お題目が変われど、「大学受験」に対応できない、ということで、「これまで教えてきた高校文法」は、そのまま教えるか、補修授業で教えるか、ということで、教える内容の削減、見直し、というのは、されていないように思います。
しかし、以上の点は不明部分が多いので、もう一度、調べてみます。
by 足立sunny (2014-03-09 08:03) 

ぐす

暴論読み応え有りました(笑)し、納得部分も多々(自分、10年習ったはずなのにまともに読めないしかけないし・・・)。
でもうちの子に、こういうわけだから「いい加減にやっとけ」とはなかなか言えませんね。システムそのものを替えてくれないと。
by ぐす (2014-03-09 09:22) 

足立sunny

秋川滝美 さんへ。

えっと、先ほどのものをちょっと訂正なのですが。
このブログ記事の論調から、「そんな高レベルのものは普通の生徒には必要ない」「目指すものが違うのだから、もっと簡単に学べばいいのではないか」「レベルを落とせ」という趣旨を読み取られたように思えるのですが、
そういう真意ではないんです。
当方の趣旨としては、「たいして役にも立たない細分化した次元レベルの文法」をくだくだ暗記させるよりも、もっと他にしっかりとやるべきことがあるのでないか、ということなのです。
英語の習得には、多くの時間と労力、努力が必要です。文法を削るのは、それにかける時間がもったいない、ということに他なりません。むしろ、小難しい高校文法をやめれば、英語学習に必要な時間は。今よりも多く必要なのです。
学習内容は、今よりもやさしくなると思うのですが、イコール・レベルを落とせ、ではありません。全体としての英語のベース部分をレベルアップしろ、ということなのです。

えっと、ですね、あくまで当方の意見ですが、その点「現在の高校教育は、大学で専門書を読みこなしたり、社会に出てから国際会議でプレゼンしたりすることを視野に入れているのだと思います。」が、まさしく大いなる「誤解」なのです。
高校を卒業するにあたり、身につけておく英語力は、そうしたことのベースとなるべきものだ、という点では、まさに当方もそう思っているのです。それが、同時に、そうでない多くの場合に対応できる英語のベースなのです。、
 しかし、ここからが、実際の英語学習論なのですが、その目的を実現するためにこそ、まさに「これまで金科玉条としてきた高校文法がいらない」と、当方は申し上げているのです。
高校で小難しい文法をキチンとやれば、よりそういう目的にかなうものになる、というのは、あえていえば「間違った文法神話」なのです。ある種のマジックにかかっているのです。こういう目的を達成するためには、そんなの、やる必要がないのです。
言い換えますと、あんなくだくだしい文法を無意味につめ込まず、それをする時間をやめて、「英語を実際に使う」(読む、聴く)ということのウエイトを増やして欲しい、そうすれば、より容易に「その目的」に適した状態になる、と、当方は考えているのです。
 絵本を読みたいか~、という部分で言えば、英語圏の小学生が読める英語文がマトモに読めなくて、どうして大人が使う英語文が読めるのでしょう?といいたいわけですね。やさしいのは読めたり使えたり出来なくて、難しいのは読める、使える、というのは、どう考えましても、おかしいとしか言いようがありません。、
当方は、英語圏の7,8歳の小学生と同等の英語力を身につけることが、まず、ベースになるものと考えています。
自分だけの例ですが、大学で法律専門英語読みの経験、英語を使った国際的な特許の実務経験からみても、7.8歳の小学生の英語力があれば、ベースとしては、十分に対応できます。
ちなみに、英検1級やTOEIC高得点という方は、高校、大学を卒業後スンゴイ努力の結果、高校英語における文法には精通していますが、それと洋書や新聞、雑誌、専門書などの各種英文がスラスラ読めるか、英語を聴いて英語で喋れるか、という点では、かなり違った側面をもっています。
それをですね、高校時点で、全員に強要しているのが、これまでの高校英文法なのです。ほんとに頭の良い、暗記力のすんごい方しか、使いこなせるようには覚えられません。そして、覚えたことはそれなりに無駄にはならないのかもしれませんが、実際に役に立つかどうかは疑問なのです。

いずれにしましても、高校では、もう少し、実際の英文をもっと読むとか、英語をどんどん聴くとかの部分にウエイトをかけて欲しいと思っています。、
by 足立sunny (2014-03-09 15:04) 

足立sunny

銀狼 さんへ。
昔の高校でしたら、だいたいそんな感じかもしれませんですね。大学受験に対応しなければというせいもかなりあるのですが、長らく高校の先生は「文法マシーン」となっていましたから。今は、先生方は大変と思いますが、英語でコミュニケート出来る方が相当増えておられると思います。
 昔、当方が高校生でした頃、母校都立の最低偏差値高校には珍しく、毎年のように英国へ長々と出かけ、ちゃんと英語が喋れて聞き取れる先生が一人いまして、今考えれば、貴重な方でした。そして、その先生が図書室に寄贈した洋書がけっこうありまして、そのなかのMary Poppinsメリーポピンズを読んだのが、当方の「初英語本 読書」なのです。こんな家政婦さんがいるとは、イギリスは何てスゴイ国なんだ、と思いましたですね。もっとも、以後30年ほど、読んだのは、その本だけですが。途中で、出だした頃のマック(パソコンの)に若干かぶれまして、いちおう、カッコつけも兼ねて、カバンにパワーブック140を詰め込み、Mac Power(英語版) とかを「おしゃれな見せ雑誌(ちょっとしか読まない)」として一時期携行していたときもありました。、ゲームですが、最初はMac の英語版しか発売していなかったシムシティの英語版をプレイしていたのが、多少英語に親しんだと言えるかどうか。日本語版との違いは、街づくりの「一言アドバイス」が英語でされて、新聞がわかりやすい簡単な英語版になるだけなのですが。
今は、高校では、外国の方を含め英語の喋れる先生方も多いことでしょうから、これから先は、どんどん変わってゆく部分はあると思います。もっとも、大学受験が現体制のままでは、やはり、高校時点での英文法詰め込みはなくならないと思いますので、 なんとかならないものか、とも思います。

by 足立sunny (2014-03-09 15:06) 

足立sunny

ぐす さんへ。
そうなんです。今、現実の高校生は、この英文法に必死に取り組み、これを徹底して覚えなければならないのです。そうでないと、学校でのテストの成績はもとより、ふつうにはある程度のところの大学受験に受かりません。学習システムが、そうなっているのですね。違う学習システムは、まだまだ浸透していません。
しかし、廃止方向のセンター試験レベルでしたら、高校の英文法をほとんど覚えていない当方でも、かなり正解を出せますから(以前ちょっとやってみた)、高校文法を暗記するというのとは違う方法もあるということですね。もっとも、文法をやらない代わりに、かなりたくさん英語の本を読み(楽しいのですが、ほんと、たくさんです)、たくさん英語を聴かないといけませんが。取り組みだして3年あれば、大学受験レベルの英語は凌駕できると思います。
今では、まだまだ少数ですが、sss研究会というか、多読システムで英語を学習されている子もそれなりにいまして、文法など丸暗記せずとも、大学受験の英語を楽々と乗り切っている子がけっこう多いと思います。そういう子は、何しろ、実際の英語力があるのですから、その後も楽です。
しかし、身近にそういう環境がないところでは、やはり従来通りの学習法にならざるを得ないと思います。塾や予備校なども、ほとんどがそうですし。
ただ、ですね、大学受験のため、というのでなければ、実際の英文を多く読み、実際の英語をたくさん聴かれる方が、あとあとには役に立つと思います。こうしたことができる時間があればいいのですが。

by 足立sunny (2014-03-09 15:07) 

風来鶏

「これでわかる英文法中学1~3年」の、表紙のイラストのモデルは足立sunnyさんですか?!
(若い女性に“可愛い”と言われている)眉毛が似ていますが^^;)
by 風来鶏 (2014-03-09 15:15) 

足立sunny

風来鶏さんへ。
ありがとうございます。今回の記事は、どうも、少し、あじゃじゃだったようです。昔から、眉毛だけは、褒められています。

by 足立sunny (2014-03-09 21:06) 

NO NAME

こんばんは。

     なるほど! 高校の英文法いらないかも
     しれませんね。
    
by NO NAME (2014-03-09 21:48) 

足立sunny

ゲストさんへ。
とりあえず30コマもあれば、十分だと思うのですね、文法は。くだくだしい、どうでも良いことを省けば、ですね。
by 足立sunny (2014-03-10 05:39) 

tommy88

高校英語の無駄をご指摘、大正解。
しかし、高校の英語教師、かなり無駄な人が多い。
だからさらに困った方向へ行くのです。
by tommy88 (2014-03-10 05:55) 

わた

そうそう。
高校になってから英語が嫌いになりました。
その当時、父の会社に出入りしている外国人(インド人とか、アメリカ人とか、パキスタン人とか、オーストラリア人とか...の英語をメインでしゃべる)のおじさんが「どうして日本の高校生は外国の国語みたいなのから勉強するの?」って聞いてました。(こういう日本語を話す時の外国人の声ってなぜか裏声っぽいんです。ミッキーマウスみたいな。)
「話せるのが目的?」「小説や論文を書くのが目的?」って感じで聞かれました。
なんて答えたのかは忘れたけど、日本語で答えたのは確かです。(笑)
by わた (2014-03-10 15:11) 

denko

  こんばんは。

   >NO NAME
    に なってました。失礼しました。
by denko (2014-03-10 21:18) 

足立sunny

tommy88 さんへ。
ありがとうございます。
あんな変なことをしなければ、もっと生徒皆の英語レベルの底上げができるのに、と思うのですが、どうも、そうはいかないようなのですね。
たしかに、高校でやる英文法というのは、もうそれはスゴイ、よくこんなにクダクダまとめたな、としか言いようのない内容なのですが、、ほとんど全部丸暗記しない限り、実用性に乏しいのです。うろ覚えですと、全くの逆効果、かえって知らない方がいい、となりかねない代物です。よほどの秀才か、根性持ちか、勉強好きでなければ、学習しても、まず目的どおりの効果は出ません。
ならば、いっそ、ほとんど削ってしまえば、その分の時間を、全体の英語レベルの引き上げ、基礎レベルの向上に使えると思うのです。以前の英文法は、土台なくして楼閣を築く、そういう感じ、だと思うのですね。
by 足立sunny (2014-03-10 21:45) 

足立sunny

わた さんへ。
まさしく、ご指摘のような「困った」学習法なのですね、英文法至上主義というのは。
日本語の場合を例に取りましても、たとえば「格助詞」と「きちんとした係り受けの原則」を、日本語を使う我々全員が、詳細に分類して事細かく説明できるでしょうか?おそらく、8割以上の方は、使う際に、そんなこと全然考えてもいませんですよね。
当方は、別に、文法の学習がいらない、といっているわけではないのです。中学で習うような英文法は、英語の基礎づくりに実に有益です。
しかし、高校では、完全にオーバーワークといいますか、バカバカしいことまで丸暗記しろ、と言われているのですね。一般人の限界を超えていますから、高校で英語嫌いになる人が続出するわけです。良かれと思って押し付けていることが、全くの逆効果なのですね。
極端な話ですが、もし、高校の英語の時間を全て「英会話」に使ったならば、英会話学校に毎日通っているということですから、かなりの人は、けっこう英語が聴けて、英語が喋れるようになっているはずです。英会話に特化するのも何なのですが、少なくとも、文法丸暗記で成果が出ないものより、なんぼかマシだと思います。
せっかく外国の方と知り合いになれる機会があっても、生かせないですよね。
by 足立sunny (2014-03-10 22:09) 

足立sunny

denko さんへ。
スタイルからしてdenko さんだと思ったのですが(他に予想できる人もいませんし)、もしかしましたらと思いまして、いちおう念のためゲストさんにしときました。
小難しいのをやめて、グラマーin USA そのままやらせたほうが、いいのかも、などとも思っているのですが。

by 足立sunny (2014-03-10 22:13) 

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