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Peter Rabbit を思い出したけれども、Peter って誰?

Peter Rabbit を思い出したけれども、Peter って誰?

その男は、近所にあるチェーン店型の喫茶店の喫煙ルーム内で、本を読んでいた。
彼が席に座ってから、既に40分が過ぎようとしている。灰皿には、明らかに6本の吸殻が見てとれる。

男の目の前のテーブル上には、残り少なくなったブレンドコーヒー・ミディアムサイズと、食べかけのシナモンパンが放置されていた。

シナモンパンは、心を落ち着かせる、男の好みのパンである。カモミール・ティがないのが、この喫茶店チェーンの欠点だな、男は本気でそう信じていた。

男が今、手にしているのは、片手サイズの小さな絵本「The Tales of Peter Rabbit」(BEATRIX POTTER)である。あと少しで読み終わるところだ。

男の鞄*使い古しのANA COLLECTION BAG の中には、さっきまで読んでいた{A Golden Book絵本}の「Two-Minute Fairy Tales」、「Pound Puppies  The Puppy who couldn't Remember 」の二冊と、

もう一度最初から読み直しているものの、まだ13頁までしか進んでいないペーパーバック「Mary called MAGDAREN」(Margaret George:全625頁)と、

先週号の「週刊碁:Go weekly」

が入っていた。

この男とは、もちろん、当方である。

☆☆
で、ですね。

なぜ、この3冊を読んでいたかと申しますと、まず、ゴールデンブック絵本は、「やさしい洋書を楽しく読もう」で、新しくご紹介するため、読み直していたわけです。

ブログでは、以前に、リトル・ゴールデンブック絵本という絵本シリーズをご紹介しているのですが、リトルのつかない大きなサイズの「ゴールデンブック絵本」というシリーズも、別にあるのですね。

で、これをご紹介しようということで、読んでいたわけです。

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Two-Minute Fairy Tales は、Little RED Riding Hood (赤頭巾ちゃん)、Jack and the Beanstalk (ジャックと豆の木)など有名どころの8編の童話を集めた物語集で、確かに、1篇あたり2~3分で読める長さにしてあるのです。
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☆☆
問題は、The Tales of Peter Rabbit の方です。
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(切り傷だらけのちゃぶ台とお茶ペットボトルサイズのPeter Rabbit)

発端は、また、さるブログを読んでおりまして、そこに、kindergatenと Kindergarden という記述があったのです。

小学校以前のプレスクール:幼稚園(Age 4~6)は、kindergaten と綴るのですが、アメリカでは、これをKindergardenと発音している場合が多いので、いままで、てっきりKindergardenと綴るのだと勘違いしていた、というような感じの内容でした。t と表記されていても、実際の音は、ほとんどd の発音みたいなのですね。

まあ、実際のところ、当方は、逆に、どうしてgatenと綴るのだろう?とずっと思っていたのですが、これを契機に、調べてみたのですね。

ドイツ語で「kinder garten」=英語の「children's garden」なんですね。

1937年に、世界で最初のkinder garten がドイツでオープンしたのですが、この創始者が、Friedrich Wilhelm August Freobel 氏です。

Freobel 氏は、不幸な少年時代を過ごしたので、子供達が楽しく遊び学べて世界を広げることができる、そういう学校の開設に生涯を費やした、という人のようです。

それで、ドイツ語の「kinder」子供達、「 garten」庭、を組み合わせた造語である、「kinder garten 」が、そのまま、英語圏でも導入されて、プレスクール:幼稚園の呼び名として定着した、というわけです。

ですから、内容的には、garden なんですね。
~gardenと発音するアメリカ人が多くても、不思議ではないわけです。
ちなみに、アメリカの子供向けの辞書の一つでは、発音は、「kin-dur-gart-uhn」となっています。

☆☆
それで、ですね。
このkinder garten(children's garden)の話で、当方が真っ先に思い出したのが、Peter Rabbit だったわけです。

どうして?
エエト、ピーター ラビット。
当然ながら、プレスクール:幼稚園には行っておりません。
子供なのは確かですが、年もいくつだか、わかりません。

実はですね、やんちゃな子供ウサギであるPeter Rabbit 君のお話の大半は、ある人の庭:gardenがキーポイントになるわけです。

良い子の他の子供達がブラックベリー摘みをしているとき、Peter Rabbit 君は、お母さんに禁止されたマクドナルドさんの庭:garden にもぐりこんで、
Lettuce やfrench bean ,radish ,Big Mac などを食べ、cucumber 畑で見つかって、マクドナルドさんに追いかけ回されるのですね。

エッ、違う?
違いましたか?

はい。
ゼンゼン、違います。 
Mr.McGregor さん、でした、ですね。
Big Mac は食べてません。 


Mrs.Rabbit(お母さんの言葉)
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"Now, my dears", said old Mrs.Rabbit one morning, " You may go into the fields or down the lane, but don't go into Mr.Mcgregor's garden."
" Your Father had an accident there, he was put in a pie by Mrs.McGregor."

皆さん、覚えておられてましたですか?

怖いですね。アクシデントといっても、お料理のウサギパイの材料ですからね。 
お母さんが、Mr.Mcgregor's gardenへの立ち入りを禁止するのも、当然です。

でもpeter rabbit 君は、禁を破って庭にもぐりこんで、見つかって、追いかけ回される、という次第です。
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Mr.McGregor was on his hands and knees planting out young cabbages, but he jumped up and calling out, "Stop THief"

※Stop THief:こう言って待つドロボウはいませんね。

Peter was most dreadfully frightened,;he rushed all over the garden, for he had fogotten the way back to the gate. He lost one of his shoes among the cabbagea, And the other shoes amongst the potatoes.

※had fogotten the way /back to the gateゲートへ戻る道を忘れてしまった
ここから彼の逃走劇?が、Peter Rabbit君のお話の一番面白いところなんですね。

☆☆
さ~て、もう寝ようかな。

では、ありません。目をぱっちり開かなければなりません。
やっと、ここからが、本日のテーマ問題なのです。
ついに、とうとう。

ここから~ なの~。
ここから、です。 きっぱり!

まあ、そんなに大したことではないのですが、「Peter」とは何者か?ということです。

ご存知の方には、いわずもがななのですが、

Peter は、日本の聖書の表現で言うと、「ペテロ」なのですね。

イエス・キリストの12使徒の一人、元猟師のペテロの「ペテロ」です。

ガラリア湖(Lake galilee 別名lake harp)は、イスラエルの北東部にある、東西12キロ、南北20キロの楕円形:竪琴型をした、日本の猪苗代湖より一回り大きい湖なのですが、実は、当方が今読んでいるマグダラのマリアの、マリアの故郷なのです。

ここの魚は、有名で、干物や塩漬けにして遠くギリシャ、ローマにまで運ばれていました(・・・と本に書いてあります)。

そして、この湖で猟師をしていたシモンは、イエスに心酔していた弟アンデレから、イエスの話をそれとなく聞いていました。

ある日、イエスがガラリア湖を訪れ、イエスを乗せて舟を出したシモンに、沖に舟を出して魚を捕りなさい、と命じました。

その日は夜通し漁をしていたにもかかわらず一匹も魚を取れていなかったシモンは、ムリだ、と思ったものの、そのとおりにしてみると、他の猟師の舟も全て満杯にするほど大量の魚がとれたのです。

イエスの奇跡のヒトコマですね。奇跡を実際に見て説教を聞いたシモンでしたが、まだ弟子になる決意はできていません。

ところが、イエスの方からシモンに、「私について来なさい。今日からは、魚を捕る猟師でなく人間を捕る猟師になりなさい」と告げられたのです。

そして、ほどなく、「名前をペテロと改めなさい」 とも告げられ、ここに使徒ペテロが誕生したのです。シモンから、Peter:ピーターになってしまったのですね。

そして、ですね、もうひとつ、ガラリア湖の魚では、「ガラリアの奇跡:パンの奇跡」と言われる「パンとお魚のお話」を、申し上げないわけにはゆきません。
受け売り、ですが。


モノスゴクかいつまんで申しますと、

イエスが長時間にわたる群衆への教えを終えたとき、弟子達は群衆の解散を問うたが、イエスは弟子達に、「あなた方が彼らに食べ物を与えなさい」と言いました。しかし、イエスの弟子の元には、5つのパンと2匹の魚しかありませんでした。

イエスは、「5つのパンと2匹の魚」を受け取り、天を仰いで賛美の祈りを唱え、パンを裂いて弟子達に渡しては配らせ、二匹の魚も同様に皆に分配されました。

全ての人が食べて満腹し、パンのくずと残りの魚を集めると12の籠にいっぱいになった、と記述されています。パンを食べた人は男が5千人であった、とも。
ガラリアのパンと魚の奇跡です。

このガラリア湖畔には、現在、「パンの奇跡の教会」が、建っています。

このお魚は、「セント・ピーターズ・フィッシュ」(聖ペテロの魚:聖ピーターの魚)と命名されています。
ガラリア湖の猟師であった使徒ペテロ(Peter)にちなんだ名前です。

☆☆
当方は、キリスト教の信者ではありませんので、上記のお話は、あくまで、本で読んだ知識にすぎないのですが、

Peter Rabbit のPeter は、聖ピーター(聖ペトロ)からいただいた名前だと思うわけです。

だいたい、ですね、
日本で一般に言われている、というか日本語訳本の聖書に書かれているお名前と、英文の聖書に書かれているお名前とが、どうにも一致しないんですね、これが。

ペトロ=Peter、は最初の音が一致しますから、なんとか想像もつき、

マタイ=matthew、も何とか、まあなるかもしれないのですが。

John はお手上げですね。ジョンですよ、じょん。じょん。
(キリスト教及び信徒の方を軽視する意図はありませんので、ご了解下さい)

実は、ヨハネ=John なんですね。

イエスの洗礼者ヨハネ、使徒ヨハネ、ヨハネによる福音書の著者ヨハネ、ヨハネの黙示録のヨハネ、これが全部 John なんです。 

まだ、福音書に2つお名前が残っています。
Mark=マルコです。
Luke=ルカですね。
Luke skywaker は、スターウォーズの Jedai(フォースの騎士)ですね。

あとは代表的なところで、James=ヤコブ、でしょうか。
Jude=ユダ、は忘れた方がいいかもしれませんが・・・。

いずれにしても、聖書の世界は、もともとの言語から言語がアチコチと変換されているので、普通の日本人には、現代英文での呼び名は、なかなかわかりにくくなっていると思います、ですね。

英語圏の方は、英文聖書をずっと読んでいるので、何ら違和感はないのでしょうが、
やっぱり、ヨハネがジョンで、ジェームズがヤコブですと、当方などは、アタマが???なのですね。

Peter でさえ、スンゴク手こずっているのですから、ですね。

では また。


西新井sunny-side up の近況


読書:
Jeffery Deaver 「Bone Collctor」8日~19日で読了。
ちょっと時間がかかりすぎました、ですね。

現在読書中:
Mary called MAGDAREN (Margaret George)625頁
初めをすっかり忘れてしまったので、最初から読書中現在13頁。いつ終わるのだか?10月中には終わると思いますが・・・。


GET した本:
The Life of CHRIST
各種のキリスト関係の絵と文で綴る、イエス・キリストの生涯と事跡です。多種多様な絵は、約280枚収録されています。
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一部の記述にキリスト教関連のものがありますが、当方は、宗教的な信心は、いずれの宗教に対してもしておりません。
また、宗教及び信徒の方を軽視/蔑視するものでもありません。

少し話がそれたところはありますが、ご了承下さればさいわいです。

 



 

 

 

 


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マチャ

冒頭の文章は、カモミールティーの部分で主人公がどなたか気づきました(笑)

ウサギパイにですか・・・(>_<)そりゃ、禁止にしますよね。
ドイツ語の庭が「garten」・・・なるほど!

今回も面白かったです(^-^)/

by マチャ (2011-10-21 19:19) 

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