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バイリンガル版 のだめカンタービレ第1巻 を読んで 漫画で英語について少し思うこと の巻 [漫画で英語]

バイリンガル版 のだめカンタービレ第1巻 を読んで 漫画で英語について少し思うこと の巻

のだめカンタービレのバイリンガル版
というのがあったのですね。定価1200
円。

第1巻を入手しましたので(購入価200円)、半分ぐらいまで:120頁、読んでみました。

画像0205 001.jpg
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千秋との最初の出会いで、ゴミだらけの部屋の中でピアノをひく のだめ

いやあ、これ。
実に、面白いですね。
第1巻、のだめのキャラが、光っています。
まあ、これまでのところ、まだどんな人物か、生い立ち経歴その他、細かい人物像はわからないのですが、ですね。

英語版部分は、ワリアイにフランクで、無理に訳した感じがあまりありません。
小文字なのも、嬉しいところです。
日本語の部分が、漫画の欄外にあるのも、当方としては、すっきりします。

さて、当方は、どのくらい時代に遅れているのでしょう?

少なくとも、10年ですね。

のだめカンタービレ
Kiss2001年14号から連載を開始。作者の妊娠・出産に伴い、2008年5月10日発売の同年10号から8月9日発売の16号まで月1回の連載となった後に休載。2009年3月10日発売の6号から連載を再開し、同年20号を以って終了した。また、番外編の連載が2009年第24号より開始され、2010年17号を以って終了した。2004年、第28回講談社漫画賞少女部門受賞。単行本は全25巻発行(本編は23巻で完結、24巻及び25巻は番外編)。累計発行部数は第22巻の時点で3080万部。

一大ブームを巻き起こしたのですね。
テレビドラマ化も、当然に、されています。
まあ、たいがいの人が、知っているということですね。
すでに連載が終わっている、というところが、泣かせます。

当方、木琴1曲しかひけません。たて笛も、横笛もアウト。
むろん、ピアノなどは、指が決してとどきません。

ばっはとかぶらーむすとかは、ですね、どこかでかかっているのは聴きますね。
クラシックのコンサート、昔、一回行ったら、寝ました。
水道橋の労音会館でのミニ4重奏コンサートとかは、ときどき行ったのですが。
会社が、目の前にあったのですね。

姪は、むかし、菅弦楽部でチューバ演奏してたんですけど。

ちなみに、「のだめカンタービレのカンタービレとは何ですか?」という質問は、ネットで約1万人にアクセスされていました。
まあ、当方も、よくわからなかったので、アクセスしてみたのですが、ですね。
歌うように。


漫画誌Kiss は、いまだかつて読んだことがないのですが、なぜかこの絵柄には、見覚えがありまして、ですね。
昔、喫茶店で単行本を読んだか、若しくは、他の音楽漫画と混同しているのかも、しれないのですが、ですね。
姪が、チューバ演奏してたころ、少しクラシックも聴き、音楽漫画も読んだ気がするのですね。

☆☆
で、ですね。

漫画による、英語学習というものを、この機会に、少しアレコレ、ちょっとだけ考えてみようと思うわけです。

そうしますと、真っ先に思い浮かびますのが、

CHARLES.  M. SCHULZ の SNOOPY なんですね。

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どうも、はっきり写らないのですが。

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別の4コマの前半部分だけですが・・・。

SNOOPY の対訳版には、いろんな種類のものがあるのですが、こちらは、日本語フキダシの漫画、英語は小文字を横に添え、の版です。
もちろん、英語版だけのものも、あります。

これは、「英語に自然に親しむ」には、実際、好適と思います。

最初に日本語が目に入ってくるので、あとで英語部分を読んだときに、英語がスムースに頭に入る感じがあります。

逆に、英語版フキダシ(原書そのもの)で、日本語訳つきものものの方が、本来のものですから、英語が頭に入りやすいという方も、おられるでしょう。

谷川俊太郎さんの「訳」は、まさに、素晴らしいとしか、いいようがありません。

ただ、ですね。
これで、ふだん英語にあまり親しんでいない人、英語の学習の端緒についた人が、この漫画で「英語学習」をしようという、そういうことが、実際に可能かどうか?

つまり、最初に英語部分だけを読んで、いまひとつピンと来ない人が、ということですね。

まあ、やっておられる方は、いるのですけれども、ですね。
それを推奨する本、これはタメになる英語素材・英会話素材の宝庫だというような本まで、昔は出ていました。
具体的な例文を挙げて、コレコレはこういう使い方だとか、詳細に説明していたりするんですね。


ですが、
現実問題として、この漫画を「英語教材」として考えて、どれほど成果があがるものか?
ちくいち、分析というか、表現を覚えたりして、ですね。

実のところ、当方は、そういう方向については、疑問に思っているのです。

といいますのは、
英語がまだ全然できない、20年以上前、当方は、この漫画が大好きだったのです。
むろん、「英文版」訳語ナシを、読んでいました。

でも、当方の英語力は、著しくは進歩しませんでした。実際は、ホンの少し進歩したのかもしれないのですが、実感がなかったのですね。
ただ、ちょっとした英文を読む、ということに抵抗が薄くなりました、けれども、ですね。
当時は、英語版のMAC POWER(マッキントッシュの雑誌)なども(非常にザットですが)読んでいましたから、それなりの効果があったのかもしれないのですが、ですね。

今、漫画の英語部分を読んでみますと、やっぱり、実に、面白いのですね。
しかも、昔読んだ感じとは違っていて、スーと頭に入ってきます。

英文がそれなりにキチンと読めるようになったから、ですね。

ですから、
ある程度、英語の学習をした方なら、「楽しく読める」英語素材、自然と英語に親しめる素材だとは思うのです。

英語学習の合間に、思い出したように読んで、
肩肘をはらずに、楽しく読むのが、いいのではないか?
「英語教本」ではなくて、「漫画」なのですから。
そう思う次第です。

数多く読むうちに、自然といろんな英語表現に親しむことができるでしょう。
面白いので、何冊も何冊も読めるでしょうから、それなりに蓄積されます。
繰り返し読んでも、いつでも、面白いと思います。

比較的やさしい英語で書かれていますから、英文だけでもいいと思うのですが、訳文があれば、よりスムーズに頭に入る部分はあると思います。

そうして、読んでいくと、いつのまにか、知らず知らずのうちに、ある程度、英語力が向上している、そういう感じのものなのではないか? そう思うわけです。

つまり、ですね。
「やさしい洋書を数多く読む」ことによって、自然と英語が蓄積されていくように、気に入った「英語版漫画」を数多く読むことによって、自然と蓄積されていく部分も多いだろう、ということですね。

苦心惨憺して読むものではありません。
学習・勉強と思って読むものではない、そう思うのですね。

どうも読めないな、よくわからないな、と思われましたら、そこのところは飛ばしましょう!
気にすることはありません。
いちいちメモをとったり、ノートに書いたりして、勉強するものではないと思います。


始めに挙げました、のだめカンタービレ、の英語部分ですが、
「英語版部分は、ワリアイにフランクで、無理に訳した感じがあまりありません。」と当方は先に申し上げましたが、

素材に英語に親しむ、という意味では、決して悪いとは思わないのですが、
やはり、「日本語が元で、英訳」という点で、どうしても、ある程度違和感がでる感じがあるのは、否めません。

ソクザに、これが正解の英語だ、と思われない方が良いと思います。
英訳の一つ、こういう言い方もある、というぐらいの感じで、気楽に考えるのが妥当かと思う次第です。
英語にうまく変換出来ない、日本語の部分というのは、けっこうあるのです。

☆☆
で、次に思い出しますのが、サザエさんです。

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こちらの本は、英文のフキダシになっていて、日本語が脇沿え、です。

元々が、非常に面白い漫画ですから、気軽に楽しく読めると思います。

☆☆
で、当方の、イチオシが、OL進化論です。

えっと、本が行方不明なので、写真がだせないのですが・・・。
これは、ウチの「西新井本棚」に、一つの版を飾ってあります。

2種類の版があるのですが、どちらも英語訳の英語がとてもナチュラルかつステキで、非常に面白いと思っています。

追記:ありました講談社英語文庫版
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英語文庫版なので、フキダシが英語のみです。
巻末に単・熟語など説明付。
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中味はこんな感じです、4コマの前半だけですが。

いやはや、この漫画が面白いのなんのってですね。
当方が20代の頃にはもうありましたから(その前にあったのかも?)、当方の記憶するだけで既に30年、いまだに雑誌に連載され続けているという、伝説のロングラン漫画です。
しかも、最新のものが更に面白い、というスグレモノですね。

英語を・・・される方の、一家に一冊以上、おとめおかれることを、お勧めいたします。

☆☆
では、向こうのアメリカの漫画はどうなのか?

当方のところには、ホンの少ししかないのですが、三つの問題があると思っています。

(1)面白いオリジナル漫画はあるが、フキダシが大文字で、慣れないので案外読みにくい。
(2)どうも日本の漫画のテンポ・コマワリと異なるので、感情を移入しにくい。
(3)日本の漫画に慣れている身には、「絵的に」面白さが減少する気がする。

漫画のフキダシが、なぜか大文字なんですね。
慣れないので、当方は、かなり読みづらいと感じます。
また、どうにもコマワリに慣れない、という面もあります。

最後の問題が、ビジュアルですね。

典型的なアメリカンコミックは、あれはアレでいい感じだとは思うのですが、なかには、どうにも読む気がしないビジュアルのものも、けっこうあります。

これを例に出すと、作者は心外だとは思うのですが、
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これは、ベビーシーターズクラブの第1巻の漫画化作品なのですが、どうにも、読み進む気力がわきません。
ビジュアル(登場人物のですね)と、冗長なコマワリのせいです。

上に挙げたシーンは、メアリーアンが爪を噛んでいるのをみたクリスティが、そういうことを続けていると、大人になってネイル・ポリッシュ(ネイルアートの一種)をするときに困るよ、といっているのだと思うのですが、どうにも、面白くないのですね。
原作にあるのでしょうが、ですね。

たぶん、この漫画は、当方は、最後までは読まないと思います。

☆☆
というわけで、
漫画はやはり、漫画として、楽しく読みましょう、ということですね。
英語であっても、日本語であっても、ですね。

英語版ならば、自然と英語に親しむことができる、そのぐらいの感じかと思います。
お気に入りの漫画の英語版を読まれるのは、いいのではないか、ということですね。

でも、一つだけ、スゴク面白くて、役にも立つ「漫画」があります。

それが、これ。

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日本語の漫画、役に立つ英語付き、なんですね。
ベースが日本語の漫画で、ストーリーも絵も、実に楽しい作品です。
ホント、面白いんですよ。

英語の方は、自然のこの上なく、いろいろと頭に入ります。

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こちらは、第5巻(最終巻)です。
山アリ谷アリの、山田一家のニューヨーク生活が、終わりを告げます。
アメリカ生まれのKate(毛糸)も大きくなりましたね。

では また。


西新井sunny-side up の近況

本日5日、中延の駅弁大会にいけなかったのが、残念でした。
馬券は、5千円買って、4千3百円の戻り。何をしているのだか。
では。
 


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マチャ

10年ぐらいどうってことないですよ(^-^)/
僕なんか、2000年前の話をしてますから(苦笑)

OL進化論・・・この方の独特なタッチの絵は、
よく目にしますね。
by マチャ (2012-02-06 18:56) 

Yuko

「のだめ」、数年前にはまり、日本語で読んでいました。確か20巻ぐらいまで読んだのですが、ぱたっと買うのを止めてしまい、それ以来放置しておりました。・・・もう連載終了していたんですね。貴重な情報をありがとうございました。これをきっかけにもう一度読み直そうかと思います^^!

マンガで英語力をつけるというのもおもしろいかもしれないですね。ただ、Sunnyさんがおっしゃるように、日本語のマンガを英訳したものはどこか翻訳っぽさが出てしまうかと思いますし、英語圏のマンガは日本のマンガに比べておもしろさに欠けがちであるという問題点がありそうですね。(とはいうものの、もちろんスヌーピーは別格で、とても良いマンガだと思うし大好きなのですが。)
by Yuko (2012-02-06 22:41) 

足立sunny

yokoさんへ。
コメントありがとうございます。
UCCThe blend インスタントですが、コーヒーを飲みながら、漫画について、少し思っています。
日本漫画の英訳 は、ホントに難しいと思うのですね、とても。専門家の方が全力をあげたとしても、ですね。ある意味、もっとも翻訳の難しい分野の一つであると思うのです。
その漫画の分野の専門知識・背景が必要です。
そして、小説でも難しいと思うのですが、漫画となると、使っている用語「しゃべる言葉」が独特ですし、短くフキダシに入らないといけないですし。
日本の漫画は、キャラクターごとに、言葉を慎重に使い分けしていますから、これも考慮しないといけない部分もありますし。
それに、どのくらいのレベルの言葉をしゃべるのかも、問題ですね。翻訳ですと、一般に、難しくしゃべりすぎる傾向にあると思います。
スヌーピーを読みますと、漫画だからといって、英文をそう無理にはしょったりはしていないのですね。実に、あじわいのある文だと思うのですが。
しかし、日本の漫画では、言葉は、はしょりまくりですから、これもキャラクターの一つとして、考慮に入れる必要があるかと思います。

とにかく、難題が山済みで、これを全てクリアして、かつ翻訳っぽくない自然な英文に、(できれば素晴らしい英文に)というのは、やはり高望みなのでは、と、実のところ思っています。
まだ、真剣には、いろいろ探していないのですが、ですね。
10数冊ほどチラッと見た範囲内では、あまり成功例はないような気がしましたが、真剣に買って読んだわけではないので、これから、少し本格的に探してみようと思っています。
OL進化論、サザエさんは、たぶん成功例だと思っております。コマ漫画の方が、やりやすい面があるのだろう、という気はします、ですね。

で、向こうの漫画なのですが、どうもやはりアメリカンコミックは苦手というか何というか、でして、
昔、ブックオフで、向こうの冒険漫画を買おうかどうしようか悩みまして(ホントニ、小さいなやみですね)、止めてしまったのですが、あれが唯一の漫画らしい漫画でしたですね。tintinだかtantanだかの冒険だったと思うのですが・・・。

のだめ~は、
やはり3千万部以上も売れているだけあって、買い揃えておられる方もおられるということを、実感しました。
漫画って、揃えて読みたくなりますよね。最終巻まであと少しですね。
by 足立sunny (2012-02-07 07:50) 

足立sunny

マチャさんへ。
すみません。コメントのお返事、いろいろと書きすぎてしまい、いったん消してしまいました。
OL進化論なのですが、どうもこの本を出しますと、亡くなった義理の妹を思い出すの、ですね。専業主婦だったのですが、ヒマなので目医者さんでちびっとバイトをしていたOLモドキでしたので、入院したときに、日本語版のやつですがもって行ったら、けっこう喜んでくれました。
OLの日常が全てこんな感じではないと思うのですが、まあそうとうピンとくる感じがします。
絵柄が、ほのぼのしつつ、きびきびしていて、なかなかナイスと感じています。
4コマは、ハマル面白いものが多いですね。
by 足立sunny (2012-02-09 01:54) 

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